お問い合せ

完訳 7つの習慣-人格の回復-29

役割と目標を特定する

 

人生をもっと効果的に生きる努力をするときに陥りがちな問題の一つは、思考の幅が狭くなってしまうことである。

効果的に生きるために必要な平衡感覚やバランス、自然の法則を失ってしまうのだ。

ミッション・ステートメントを書くとき、あなたの人生での役割で達成したい目標を立てれば、バランスがとれ、実行しやすいものになるだろう。

仕事上の役割はどうだろうか。

あなたは営業職かもしれないし、管理職かもしれないし、商品開発に携わっているのかもしれない。

その役割であなたはどうありたいと思っているのだろうか。

あなたを導く価値観は何だろう。

次は私生活での役割を考えてみる。

自分の人生での大切な役割を念頭に置いてミッションを書くと、生活にバランスと調和が生まれる。

それぞれの役割をいつでも明確に意識することができる。

ミッション・ステートメントを折りに触れて目にすれば、一つの役割だけに注意が向いていないか、同じように大切な役割、あるいはもっと大切な役割をないがしろにしていないか、確かめることができるのだ。

正しい原則や自然の法則と調和しているのだから、それらが目標達成の力を与えてくれる。

この目標は誰かから借りてきたのではない。

あなただけの目標である。

あなたの深い価値観、独自の才能、使命感を反映した目標である。

あなたが自分の人生で選んだ役割から芽生えた目標なのである。

効果的な目標は、行為より結果に重点を置く。

行きたい場所をはっきり示し、そこにたどり着くまでの間、自分の現在位置を知る基準になる。

たどり着くための方法と手段を教えてくれるとし、たどり着いたら、そのことを教えてくれる。

あなたの努力とエネルギーを一つにまとめる。

目標があればこそ、自分のやることに意味と目的ができる。

そしてやがて目標に従って日常の生活を送れるようになったら、あなたは主体的な人間であり、自分の人生の責任を引き受け、人生のミッション・ステートメントどおりの生き方が日々できるようになるはずだ。

役割と目標は、人生のミッション・ステートメントに枠組みや指針を与える。

あなたがまだミッション・ステートメントを持っていないなら、これを機会に今から取り組んでみよう。

あなたの人生で果たすべき役割を明確にし、それぞれの役割で達成したいと思う結果をいくつか書いておくだけでも、人生全体を俯瞰でき、人生の方向性が見えてくるはずだ。

第3の習慣の章に進んだら、短期的な目標について深く掘り下げる。

まずは、個人のミッション・ステートメントに照らして、自分の役割と長期的な目標を明確にすることが大切である。

それらは、日常の時間の使い方に関する第3の習慣を身につけるとき、効果的な目標設定と目標達成の土台となる。

 

 

この続きは、次回に。

 

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