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知識ゼロからのイノベーション入門⑲

第14話 イノベーションはハイリスク。圧力に負けずに進む。

 

・  因習的な会社にはならない

 

  世界一の投資家ウォーレン・パフェットは、「日々の株価の上下に一喜一憂するよりも

  長期的な視点で企業の価値を見るべきだ!」

  ペイジとブリンはこの考え方に影響を受けている。

  ペイジらは、「グーグルは因習的な会社ではありません。そうなろうとも思っていません」

 

・  成功率10%でも投資する

 

  「私たちは、グーグルを、世界をよりよい場所にする機関にしたいと熱望しています」

  「私たちは短期的収益を求める圧力のせいで、ハイリスク、ハイリターンのプロジェクトに

   尻込みするようなことはありません」

   グーグルはエンジニアリング・プロジェクトの時間配分に「70・20・10」のルールを適用している。

   70%は主力事業に使い、20%は主力事業の拡張に使うが、残る10%はまったく新しい事業の

   構築に充てるのだ。

   これこそがグーグルのやり方なのである。

 

2004年グーグル株式公開

 

証券取引委員会に提出する書類に自分たちの考えを記した手紙を添えた。

・  グーグルは因習的な会社ではありません。

  そうなろうとも思っていません。

・  私たちは、グーグルを、世界をよりよい場所にする機関にしたいと熱望しています。

・  私たちは天気的収益を求める圧力のせいで、ハイリスク・ハイリターンのプロジェクトに

  尻込みするようなことはありません。

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   ⚪️ 長期の視点で最善と思えることならなんでもやる!

 

        ⚪  ️長期にわたって収益が期待できるなら投機的で奇妙に思えるプロジェクトにも堂々と投資する!

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  グーグルのイノベーションは、この中から生まれてくる!

 

第15話 古いモデルに遠慮をしない。時には破壊者と呼ばれていい。

 

イノベーションは、業界や製品を壊滅的なダメージを与えることがある。

そのため、既得権益を持つ側から「破壊者」と非難されることもある。

「グーグルの技術が進化すれば、大企業の営業部門の一部はいらなくなる。

もともと大した働きはしていない。自動化もしていない部分だからね」と言っている。

そして「営業にはぜひ我々を使ってほしい」とも言っている。

「古いモデルを新しいモデルに書き換えるのが、資本主義のプロセスだ。

イノベーションが経済が経済を成長させる」とシュミットは言っている。

グーグルによってメディア業界は苦境に追い込まれているかもしれない。

しかしグーグルの登場で、ユーザーは以前よりもたくさん情報を手にし、賢い選択をすることが

できるようになった。

自分たちが得をするなら、メディア業界が損をしたって、残念に思うユーザーはいなだろう。

シュミットは「誰が勝者になるかは、ユーザーが決めることだ」とも言っている。

 

◾️日本のイノベーション3◾️ 戦う宅急便

 

・  配送イノベーションを始める

  日本人の生活スタイルを変えたともいえる「クロネコヤマトの宅急便」は、ヤマト運輸2代目社長の

  小倉昌男氏の危機感と闘いから生まれている。

  イノベーションなしでは会社がつぶれると危機感を持った小倉氏は、取扱荷物を大胆に

  絞り込もうと考えた。会社から会社、会社から家庭へではなく、家庭から家庭へ。

  全国どこでも早く、安く、安全に送ることができれば確実に支持されると小倉は信じた。

  1976年、小倉氏は社運を賭けて宅急便を開始した。

  初日の取扱個数は11個だったが、小倉は屈せず、サービスの充実を進めた。

  配送における大きなイノベーションは、不便をかこっていた多くの人に支持されるようになり、

  5年後に取扱個数は国鉄小荷物と並ぶ3340万個に達した。ついに採算ラインを超えたのである。

 

・  規制の壁をどう乗り越えるか

  しかし、さらなる成長には行政の規制が壁となった。

  当時、路線トラックは免許制で、陳情をくり返しても旧運輸省が簡単に許可を

  出さなかったのだ。

  ついに小倉氏は裁判に訴え、同時にマスコミを使って行政と闘う。

  こうして全国ネットワークを完成させたのである。

  一方で宅急便の成功を見た同業他社が続々と参入、激戦がくり広げられた。

  そこでも小倉氏は「ダントツ3か年計画」を、なんと3度にわたって展開し、たくさんの新サービスを

  開発することで宅急便の地位を不動のものとしている。日本の物流を変えた闘いである。

 

次回は、 第4章 [フェイスブック]

           マーク・ザッカーバーグの

               遊び感覚イノベーション

                 —-要は「面白さ」だ

 

この続きは、次回に。

 

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