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ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本㉔

47  仕事や学び方の癖を知る

     —ビジュアル、オーディオ、キネーシスの3タイプ

 

⚫️ 「ビジュアル人間かオーディ人間か」

学び方や仕事の仕方には個性がある。

ひらたくいえば「ビジュアル人間かオーディオ人間か」ということだ。

両方が得意な人間はいない。

たとえば言葉を覚えるとき、テキストや黒板を見て覚える人と、聞いて耳で覚える人がいる。

人にものを伝えるとき、メモで伝える人と口頭で伝える人がいる。

自分が「ビジュアル人間」か「オーディオ人間」かを知ることで、仕事の学び方も異なる。

 

⚫️ 書いて体で覚えるタイプがいる

ビジュアル人間とオーディオ人間のほかに「キネーシス人間」がいる。

体の動きで学ぶのだ。「書いて体で覚える」タイプの人間だ。

覚えるために書く。ドラッカーはチャーチルの影響を受けた。

ドラッカーが書いた『経済人の終わり』という本をチャーチルは高く評価してくれたからだ。

経済記者から文筆家になったのも、チャーチルの影響だった。

チャーチルは「学校の勉強はつまらなかった。文筆家の仕事で、書いて物事を覚えた」という。

ベートーヴェンは膨大なメモを取った。覚えておくためだ。

チャーチルもベートーヴェンも「キネーシス人間」てある。

 

48  自分に合った「学び方」を知る

   —組織の大きさや地位、価値観などさまざま

 

⚫️ 「仕事の学び方が大事だ」

仕事の学び方には自分に向く方法とそうでないものがある。

ところが学校では生徒の一人ひとりに細かく教えている時間はない。

どうしても画一的な教育をし、生徒も「学び方はひとつだ」と思い込んでいる。

自分に合った学び方や仕事の仕方を知ることが、「強みを知ること」より重要かもしれないのだ。

仕事がうまくいく人といかない人の差は「仕事のやり方」なのだ。

知識労働者は「自分に合った仕事の仕方や学び方」を理解しなければならない。

「自分に合った仕事の仕方や学び方」を学んだ人は成果をあげる。

フィードバック分析によって、まちがった「学び方」や「仕事の仕方」を知ることができる。

仕事の経験の差はあっても自分の「強み」と自分の「やり方」がわかっていれば成果をあげられる。

 

⚫️ 「組織いろいろ人もいろいろ方法もいろいろ」

チームには成果をあげる人、トップに向く人、助言役や相談役に向く人、教師役が向く人いろいろいる。

大きな組織が向く人もいれば、小さな組織が向いている人もいる。

ナンバーツーで活躍していたのに、トップに立ったとたんに失脚する人もいる。

緊張や不安があったほうがいい仕事のできる人もいれば、意思決定の責任と重圧にたえられない

人もいる。人を使う場合、まず考えなければならない問題である。

 

49  鏡の中の自分を見てなぜ働くのかを考える

    —アメとムチでは働かなくなった

 

⚫️ X理論とY理論を超えて

マクレガーのX理論とY理論がある。

X理論は「人間は怠け者だ。ほっておくと怠ける。だから強制して働かせなければならない」とし、

Y理論は「人間は仕事をつうじて、自己実現と責任を欲する者だ」とする。

X理論は人間を子供として扱い、Y理論は大人として扱う。

心理学者マズローは「精力的な人間もいるが、惰性な人間もいる。それにしても成長しない人間が

いかに多いことか」と嘆いている。

「先進社会では、X理論というアメとムチは必要なくなった。

産業心理学は、創造性、責任、人格、自己実現など理論の信奉者が多い。

新しい心理学的要因が必要だ」(ドラッカー)

ドラッカーは心理学者の意見を否定したのではない。

「マネジメントだけが正しく、Y理論や産業心理学が幼稚である」というのは「それこそ傲慢で

バカげた仮定だ」とマネジメント信奉者を戒めているほどである。

 

⚫️  働くものの価値観と組織の価値観

「働く人間と組織の価値観が合うかどうか」の例としてドラッカーは次の話を紹介している。

「20世紀初め、まじめなドイツの大使がイギリスに駐在していた。

あるときエドワード7世の接待をすることになる。

エドワード7世は無類の女好きで『デザートのあと会場を暗くして、デコレーションケーキの中から

10人のコールガールが裸で飛び出す』という趣向を大使に要求した。

(そんなホスト役はやりたくない)。大使は辞任した」

「組織の価値観」と「働くものの価値観」が合うかどうか。

これは大きな問題だ。リーダーは心すべきである。

 

 

この続きは、次回に。

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