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通勤大学実践MBA 事業計画書  総括①

「ビジネスモデルとビジネスプランの違い」について、大変参考になります「井藤行政書士事務所」様のホームページよりご紹介致しましょう。

 

 

ビジネスモデルと事業プラン、事業計画書

 

ビジネスモデルとは、「誰にどんな製品、サービスを提供し、どのようなコストをかけどのような

収益を上げて行くか」と言った構造、仕組みのことを言います。

ビジネスモデルとは、「収益マシーン」=「儲けの仕組み」とも言われ、事業の根幹をなすものであり、

この「マシーン」の性能の良し悪しが、事業の成功失敗の大きな要因となります。

 

ビジネスモデルを核に、経営資源の配分と時間的要素を加えたモノが「事業プラン」となり、

事業プランにさらに詳細に計画にしたものが「事業計画書」です。

 

ビジネスモデルの構築の重要性

 

事業アイデアの構想段階の状態にもかかわらず、詳細な事業計画書の作成にチャレンジしようと

考えられる方が多くいます。

そのような方の作成された「事業計画書」の多くは、具体性、実現性に乏しく、説得力がありません。

なぜなら、アイデアがビジネスモデル化されておらず、「儲けの仕組み」が不明確な上に詳細な計画を

積み上げても、現実性に欠けるためです。

 

「画期的な発明やアイデア」を持った人ほど、この傾向は強くなります。

このような事業計画書をやや誇張して表現すると「アイデアがいかに優れているか長々と述べられ、

だから売れないわけがないので、開発に資金を用意さえすれば、その分何倍かの利益が出る」と

言った論調になります。

これは言わば、「画期的な発明やアイデア」がだけに頼るビジネスモデルとも言えます。

 

「事業計画書」の段階だけならば、まだ良いのですが、実際に、このような「元のアイデア」だけが

頼みのビジネスモデルで起業してしまい、一向に成果が出ないままに、その原因も分からず、

廃業に追い込まれる起業家がたくさんいるのです。

 

ビジネスモデル的発想でリスクを回避しよう

 

自らの「画期的な発明やアイデア」でないビジネスで起業する場合も、ビジネスモデル的発想は大切です。

「ビジネスモデルとは儲かる仕組みのこと」ですから、どんなビジネスにもその仕組みはあり、

このビジネスの儲かる仕組みはどうなっているのだろうか?と考えることは意義の深いことです。

 

例えば、フランチャイズビジネスへの参加検討をする場合も、そのビジネスモデルを理解し、

「そのモデルの実現可能性を判断する」ことは重要な判断手段です。

また、例え、同じビジネスでも、立地や時間等、他諸々の固有の条件によってビジネスモデルは

変化します。さらに、そのモデルの実現性も条件によって変化することも意識しておくことが大切です。

特に「一過性のビジネス」の場合は、始めと終わりのタイミングが重要な要素になります。

 

ビジネスモデルの構築

 

詳細な文章を書くより前に、まず、ビジネスアイデアをいかにビジネスモデル化するかを自身で

納得できるまで検討することが大切です。

描いたビジネスモデルは仮説の域を出ませんので、インターネットや業界情報を調査し、

仮説の検証を行います。検証結果を基に仮説の修正を行います。

 

ビジネスモデルの構築の為には、以下のような項目を検討する必要があります。

(1) 誰に(・・・顧客は誰か?)、

(2) どのような商品やサービスを

(3) どのような方法で提供するか?

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(4) 顧客はどのようなベネフィットを得ることができるか?

(5) どのような方法で収益を得ることができるのか?

(6) このビジネスモデルの目標(到達点)は?(○○を○○すること等)

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(7) どの程度の利益が予想され?(投資に対する利益率)

(8) どの程度の早さで実現するのか?(回収の早さ、回転率)

(9) ビジネスモデル成立の為の前提条件およびリスク要因は?

(10)このビジネスモデルの何が優れているのか??

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まず(1)~(3)の仕組み(基本モデル)を確立することが大切です

 

(1)誰に(顧客)(2)何を(商品およびサービス)(3)どのように(供給方法)の何れかが新しいもので

あれば、新しいビジネスモデルになり得る可能性があります

魅力的なビジネスモデルを構築する為に、自分(自社)の強み弱み分析(SWOT分析)を行い、

有利な戦略を構築しようとするアプローチ方法があります。

 

基本モデルが実際に成立する為には、それが顧客にとって魅力的なものでなければなりません。

すなわち(4)顧客のベネフィットがなければ基本モデルは魅力あるものになりません。

顧客ベネフィットは基本価値(当然期待する価値)と付加価値(+α)に分けて考えることができます。

 

さらに、ビジネスモデルは、収益のための仕組みであり、(5)収益の方法が明確になっている必要が

あります、(6)は、そもそもこのビジネスは何を目標(到達点)にしているか、ビジネス目標、

基本理念を表します。・・・ビジネスモデルのタイトルや企業理念につながるものです

(7)~(10)は、ビジネスモデルの数的期待規模や実現の現実性とリスクを裏付けるものです

→→→ ビジネスモデル記入フォーマット

SWOT分析様式 ↓↓↓

 

内部要因

強み(Strenghts)

弱み(Weaknesses)

外部要因

機会(Opportunitities)

脅威(Threats)

 

Strengths 自分の強みを列記します → どのような長所があるか。どのように強みを活かすか?

Weaknesses 自分の弱みを列記します → どのような弱点があるか。どのように弱みを克服するか?

Opportunities 参入に有利な市場環境、外部環境 → どのような機会があるか(追い風)。

どのように機会を利用するか?

Threats 参入障害となり得る市場環境、外部環境 → どのような脅威があるか(向かい風)。

どのように脅威を取り除く、または脅威から身を守るか?

SWOT分析を用いたビジネスモデルの作り方については、

→→→ (TOPICS)SWOT分析とは。SWOT分析を用いたビジネスモデルの作り方を参照して下さい。

 

 

 

 

この続きは、次回に。

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