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危機の時代 ジム・ロジャース ⑩

・まずしなければならないこと

 

危機に対応するためにまずしなければならないのは、何が起きているかを

知ることだ。

 

ほとんどの人は危機が来る兆しがあっても、積極的にそれを見つけようと

していない。

だから世界の仕組みと、何が起こっているのかを理解する必要がある。

 

例えば、インドの金融システムに何が起こっているのかといった、予兆を

探す必要がある。何を探していても、何を見ていても、そう考えた方がいい。

その際に最も重要なことは、他人に何をすべきかを聞かないことだ。

誰かの意見に耳を傾けるべきではない。

何か問題が発生した場合、自分で何をすべきか分からなくなるからだ。

 

自分の頭で考えず、他人の意見に従って行動して、物事がうまくいかない場合、

あなたは次に何をすべきかわからなくなる。

だから投資するなら、自分がよく知っているものだけに投資すべきだ。

さもなければ、あなたはそれを買った理由がわからず、物事がうまくいかない

ときに何をすべきか分からない。

 

誰もが「ホットティップ(とびきりの情報 )」を欲しがるものだ。

 

しかし他人に頼ることは、あなたを完全に無能な人間にしてしまう。

だから自分の頭で考えて、自分がよく知っている分野に投資する必要がある。

 

多くの場合、成功した投資家は自分が状況を理解できない時は何もしない。

彼らはただ座って窓の外を見て待っている。

そして自分が良いと思える投資対象を見つけて、それがうまくいくと

確信できるまで待ってから、投資する。

そしていったん投資すれば、その価値が上がるまでじっと待つだけでいい。

あなた自身がそれを売るべきかわかっているはずだ。

 

自分がその分野に詳しければ、何かが変化し、状況がよくなったり悪くなったり

すると、すぐに分かる。

誰かに薦められて何も考えずに投資すると、その商品がどういうものなのか、

そもそもなぜ買ったのかさえ分からないので、頭を抱えることになる。

 

クルマでも、ファッションでも何でもいい。

あなたがその分野について多くを知っている場合、他の人よりも有利な立場に

身を置くことができる。

 

投資に関する最も重要な教訓は、みんなが大失敗している時に、あなたが

知っている何かに投資すれば、その後、投資した商品の価値は大幅に上がる

ケースが多いことだ。

 

・みんな失敗している時こそ、チャンスがある

 

ほぼすべての人が失敗しているとき、賢い投資家は上手に立ち回っている。

誰もが悲観的になって「もうダメだ」と言っている時に、チャンスを見つけて

投資しておけば、回復した時に得られるリターンは大きい。

だから、自分自身がよく知っている分野に投資するというルールを守るべきだ。

そうすれば、あなたは多くのお金を稼ぐことができる可能性が高い。

もちろん投資する前には、きちんとしたリサーチを実行する必要がある。

あなたが成功したいなら、情報収集のためにかける労苦を惜しむべきではない。

もしあなたが投資すべきものが見つからないと思うなら、銀行にお金を預けて、

投資するタイミングを待つべきだ。

 

2006年と2007年に多くの人々は、経済に問題が発生していることに

気づいていた。

サブプライムローンの問題は明らかに深刻化していたが、多くの人々は

手をこまねき、お金や不動産を失った。

 

私は1970年代から現在まで半世紀にわたり投資を続けているが、いつも

成功しているわけではない。

 

 

この続きは、次回に。

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