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1分間ドラッカー 抜粋&感想①

今回は、「THE  ONE  MINUTE DRUCKER」1分間ドラッカー    西村克己

最高の成果を生み出す77の原則

2010年12月24日 初版第1刷発行                                                                                             

 

2011年  4月23日 初版第6刷発行を読んでの感想となります。

[英和対訳] 決定版 ドラッカー名言集 上田惇生【編訳】も読みましたが、

こちらの方が理解しやすいと思い、先にお知らせ致します。

ご参考になれば幸いです。

 

第1章 「仕事」の最大効率を知る言葉

 

1   成果を上げる人は、最も重要なことから始め、しかも一度に一つのことしかしない。

  ① 集中することの重要性と優先順位をつけることの重要性を感じました。

  ② 焦りが消える方法として、最初に心を落ち着け問題を整理する。

      ・感情的な問題とそうでないもの

      ・自分でできることとできないこと

      ・解決が長引くものとそうでないもの

  ③ 整理に少しの時間を使うことが、時間の大きな節約につながる。

 

  □ 私は基本的には、仕事の段取りを決めて集中することで仕事を遂行しております。

   また、仕事の無駄をなくす努力を日々行うことで「仕事の精度」が高まると思います。

             段取りが悪く、いつも忙しそうにしている人をみると「?」と思いますし、そんな人に

             限り無駄に残業などをしているものです。

 

2   会議は原則ではなく、例外にしなければならない。

  土光敏夫氏の会議の5原則より、

  ① 論争せよ。報告や説明の場にするな

  ② 1対1で立ち会え。助太刀を求めるな

  ③ 全員発言せよ。発言しないなら去れ。

  ④ 1時間でやれ。職場のイスを空けるな。

  ⑤ 立ったままやれ。

 

  □ 私が会議の議長役の際は、事前に議題を渡し自分の意見をまとめてくるように、

              通達しておりました。全員に意見を求め、議題に対する決定を行い、推進、実行、

              報告、修正-PDCAサイクルの考え方を活用しました。

    机上での「能書き」だけではなく、率先実行してみての経過報告、成果報告ならば

             良いのですが、「ダメな会社ほど、会議が多い」とよく耳にします。

    理由は、「決定」がなされず「同じことの繰り返し」のためです。

   高給取りであり、決定権もあり、実行役でもある人たちが、会議ばかりに出席して

            いたならば、会社はよくはなりません。

 

3   意見の一致ではなく、不一致を見いださなければならない。

  松下幸之助氏は、「重役の7割が賛成するプランは時すでに遅く、7割が反対する

     プランくらいでやっと先手が取れる」と言っている。

  異論がなければ、あえて異論をつくるほどの周到さがビジネスには 必要である。

 

  □ 多数決で決まるならば、わざわざ会議をする必要はないと感じます。

   いろんな意見があるからこそ、方向性を一つにするための会議であると

   思います。会議をする以前の問題と認識します。

 

4   答えは複数でなければならない。いかなる答えといえども万能ではない。

 ドラッカーは、「唯一の正しい答え」は、もはやあり得なくなったと 指摘している。

 「ほかにもあるはずだ」と別の答えを追及する態度が重要だ。

  現代では、たくさん考えることが、深く考えることである。

 

  □ 視点を変え、「深く考えること」の重要性を感じました。

 

5   報告と手続きは誤った使い方をされると、道具ではなく支配者となる。

 ドラッカーは、「報告と手続きの数を最小限にとどめ、時間と労力の節約の

  ためにのみに使えべきだ」と言っています。

 

6  失敗を部下の無能や偶然のせいにしない。システムの欠陥の兆候と見る。

    失敗をした時の態度は二つに分かれる。

    ① 「なぜ失敗したのか」と原因究明をする。

    ② 「誰のせいだ」と責任追及に走る。

 大切なのは原因を調べ、二度とくり返さないように改善し、かつ他部署にも

 その成果を水平展開することである。

 会社とは、平凡な個人に非凡な仕事をさせるシステムなのだ。

 「進化は異なった考えがぶつかることによってのみ始まる」とは、

      BMW社長だったベルント・ピシェッツリーダーの言葉。

 

7  「馬鹿げたアイデア」とは片づけない。

   ドラッカーは、「イノベーション(革新、新機軸)に優れた会社は、

       イノベーションがアイデアから始まることを知っているが、同時にアイデアは

  1000のうち一つか二つしか育たない蛙の卵に似ていることもよく知っている」

  と言っている。

 

8   量の増大は成長ではない。質を分析しなければならない。

  トヨタ自動車社長だった渡辺捷昭氏は、

      「質の向上なくして成長はない」とたびたび言っていた。

  量の増大に酔い、成功に慢心している企業や人は不健全そのものといえる。

  量の増大が不利益を生み出し、成功が組織をダメにすることに、ビジネス

  パーソンは細心の注意を払わなければならない。

 

9  成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。

     ドラッカーは、‘成果を上げる人は「仕事」からスタートしない。

   「計画」からもスタートしない。「時間」からスタートする。’

        ① 何に時間がとられているかを分析する。

  ② 時間を奪う非生産的な要求を退ける。

  ③ そうやって生まれた時間をまとめる。

 ヒューレット・パッカード(HP)初の女性CEOになったカーリー・フィオリーナは、

 「分析すべきは時間である。」

 

10 状況を変える行動をとらない限り、日常業務に追われ続ける。

   成果をあげるには、ムダな「動き」と、成果につながる「働き」を区別し、動きを

   働きに変えていくいくことが必要だ。「忙しいんだよ」という錯覚した安心に陥る

   ことなく、時間管理を工夫していくべきだ。

    下着メーカー・トリンプ社長・吉越浩一郎氏の言葉-

   「ややこしいことをそのままにしておいてはいけない」

 

11 廃止しても困らないものがいかに多いかは、驚くほどである。

  GE(ゼネラルエレクトリック)のCEOで伝説の経営者と呼ばれた

  ジャック・ウェルチは「ビジネスでは、6か月早ければよかったということはあっても、

  6か月遅ければよかったということはまずない」

  先延ばしの害は大きいのです。

 

 

この続きは、次回に。

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