知識ゼロからのイノベーション入門⑩
第4話 ライバルがいない間に無敵の急成長を遂げておく。
⚪️ 手堅く始めても大手に負けるだけ
ベゾスの戦略は「ゲット・ビッグ・ファスト(速く大きくなる)」である。
社名は、地球最大の川、アマゾン。アルファベットの最初の文字から始まる名前だし、
2位の川より流域面積で2倍も大きい。
最初の社屋は、ガレージ。
アップルも憧れのコンピュータ会社ヒューレット・パッカードもガレージからのスタートだった。
場所のシアトルは、マイクロソフトやスターバックスが育った町で、申し分なかった。
1995年7月、地球最大の書店「アマゾン・ドット・コム」スタート!
⚪️ ライバルの無知は絶対のチャンス
当時、シリコンバレーで生まれる企業の寿命は、2〜5年。
まっとうできるのは5%とされており、アマゾンも同類に見られていた。
大手取次会社イングラムの会長さえ「1995年まで、私はインターネットが何たるかを知らなかった」と
言っているほど業界が無関心だったのだ。
ライバルが参入してくる頃には、彼らより何倍も大きくなっていることが、
イノベーションを起こすベゾスの戦略だった。
ベゾスの戦略「Get Big Fast」
大型書店が気づく前にできるだけ早く会社を大きくする。
第5話 拙速は避け、顧客のために完璧主義を貫く。
⚪️ ベータテストを活用する
インターネットを使ったサービスのメリットは、
・ 爆発的な成長を見込める。
・ 見切り発車などでライバルに先行できる。
・ 少人数で簡単にスタートできる。
デメリットは、
・ 使いにくいホームページ、不具合で「あっという間に信頼を失う!」
↓
恐ろしく早い世界
⚪️ 先行するブック・ドット・コムよりうまくやるだけでなく、まったくレベルの違うビジネスモデルを
求めたのだ。その象徴が1995年から数百万人の協力を得て行ったベータテスト(正式発表する前の製品を
試してもらうこと)だった。
⚪️ スピードと完璧は両立できる。
この続きは、次回に。