成功の要諦 -5
利他の心で経営を行う
利己、己を利するために、利益を追求することから離れて、利他、他人をよくしてあげようという
優しい思いやりをベースに経営していきますと、会社は本当によくなります。
「そんな博愛主義みたいな甘っちょろいことで経営ができるか」とおっしゃるかもしれませんが、
経営の極意というのは間違いなく利他にあるのです。
人は成功していきますと、つい、うぬぼれてしまいます。
俺には才能がある、俺は切れ者だ、だから俺は成功したのだ、と思い、その才能を
私物化するようになります。そして、俺は会社の社長だから、一億や二億の給料をもらっても
当然ではないかと考えるようになっていく。
ところが、そうではなかったのです。創造主は私に才能を与えてくださった。
それは、それによって社会がうまくいくのだから、私の才能を世のため人のために使いなさい
ということで与えられたものなのです。
ビッグバンと宇宙の進化
すべてが幸せになるのが宇宙の法則
宇宙というのは、一瞬たりとも留まることはなく、進歩発展する方向へ流れていったのです。
それが宇宙の法則なのです。
宇宙にはそういう意識、意志が流れています。つまり、宇宙というのは森羅万象あらゆるものが
幸せになる方向に流れているのです。
すべてが進歩発展する方向に流れている。
決して会社が潰れるとか、人生がうまくいかなくなるようにはなっていないのです。
宇宙ができてから、生きとし生けるものはもちろん、無生物までがうまくいくようになっている。
だから、最初は一握りの素粒子でしかなかったものが、今日こんなに素晴らしい宇宙を
つくりあげてきたのです。
利他の心があれば必ず成功できる
宇宙にはそういう「気」が流れているといっても、気なんてものは信じられないと
おっしゃる方もいるでしょう。
そういう方は、現代物理学を思い浮かべて、宇宙にはすべてのものを進化発展させる法則があると
考えればいいのではないでしょうか。
その法則をキリストは「この宇宙には愛が満ち満ちています」と、愛という言葉で表現したのです。
お釈迦様は「この宇宙には慈悲の心が満ち満ちています」と、慈悲という言葉で表現しました。
だから、すべてのものがうまくいくようになっているのです。
つまり宇宙は、どんな逆境にある人でも、差別なく、うまくいくようにしてくれているわけです。
では、うまくいかないのはなぜなのか。それは自分だけがよければいいという利己の心が
あるからです。
宇宙は「自分だけ」などと思ってはいません。
みんながうまくいくようにと思っている。つまり利他なのです。
その中にあって、「人を蹴落としてでもいいからうまくいきたい」と考えたとしたら、
それは宇宙の意思に反する精神作用ですから失敗するのも無理はありません。つまり、
自分でもがいて、自分で失敗しているのです。
だから、愛に目覚め、利他の心で生きなさいと、キリストもお釈迦様言っているのです。
お釈迦様とキリストも、宇宙の法則を知っておられたのだと思います。
最先端の物理学から考えてみても、宇宙はみんなが幸せになるようになっているのです。
それなのに幸せになれないとしたら、それはその人の心に問題があるのです。
それは経営も同じです。美しい心でみんなのために一所懸命頑張れば、必ず成功します。
もちろん、努力はしなくてはいけません。
心がきれいなら成功すると言って、寝ていたのでは成功するわけがありません。
会社経営なんていうものは、誰にも負けないくらい頑張って、身を粉にして働かなければ
うまくいくわけがありません。
宇宙の法則に従えばすべてうまくいくように仕組まれているのです。
ただし、その法則を生かすためには利他の心が必要なのです。
ここのところを忘れないでください。
この続きは、次回に。