認知症にならないための 決定的予防法㊶
ホルモン交響曲が調子外れになる
ここで、椅子に座っていただきましょう。
一般的に老化の現実—つまり、アルツハイマーを防ぐための4ステップで食い止めていない老化—は、
楽しいものではありません。
なにしろ、よいことは通常、悪くなるものであり、悪いことはときとして、さらに悪くなるからです。
ホルモン交響楽団を混乱させると、次のようなことが起こります。
同化ホルモンと異化ホルモンのバランスが逆転
40歳くらいから始まる老眼は、中年期に体と脳を襲うホルモンの逆転の前兆です。
同化ホルモンと異化ホルモンのバランスが逆転すると、体重が増え、気分が変わりやすくなり、
頭の回転が遅くなります。
次のような身体的な変化や症状に気づかれるかもしれません。
⚪️ エネルギー・レベルの低下。
⚪️ 筋力の衰え。
⚪️ 肺活量の減少。
⚪️ 筋萎縮が進む。
⚪️ 腹部に贅肉がつく。
また、次のような認知機能の変化にも気づくかもしれません。
⚪️ 同時に複数の仕事がこなせない。
⚪️ 物事をまとめる能力の減退。
⚪️ 名前や電話番号を忘れる。
⚪️ 学習能力の衰え。
辺縁系—自立神経系の反応が鈍くなる
40歳ごろから、辺縁系—自律神経系、つまり情動面のシステムの反応が鈍くなります。
こうなると、次のように兆候や症状にきづくかもしれません。
⚪️ 睡眠障害
⚪️ ストレスへの過剰反応(不安や落ち込み)
⚪️ 情報を思い出す能力の低下
心臓と脳のパランスが崩れる
同化ホルモンと異化ホルモンのバランスが逆転すると、心臓や血管のシステムの反応が鈍くなり、
その結果、次のような兆候や症状が目につくようになるでしょう。
⚪️ 運動すると疲労しやすくなる。
⚪️ 立ち上がったり、前かがみになったりするとめまいがする。
⚪️ 高血圧。
中年期にホルモンのバランスが変わり始めたときには、その不均衡を是正しようと
決意しなければなりません。
この続きは、次回に。