認知症にならないための 決定的予防法-58
考える
□ シェイクスピアを読む
シェイクスピアは品詞転換を試みています。
つまり、この偉大な劇作家はときおり名詞を動詞として、あるいは形容詞として使ったり
しているのです。
言語をこのように誤用することは、実際に脳に揺さぶりをかけるものであり、それゆえに
考えさせられるのです。
シェイクスピアを読むと、言葉の<感覚>を判断しなければならなくなり、まるで複雑なパズルを
解いているようになります。
□ 数字のマジックを解く
数学は、さまざまな問題に挑戦してみれば、すばらしいニューロビクスの訓練になります。
たとえば、二の段、四の段、七の段、九の段でどこまで数えられるか試してみてください。
そうすれば、しばらくは脳を働かせることができます!
□ 家計簿をつれる
30分間、電卓を手放し、長年つちかってきた足し算と引き算の能力(指を使ってはいけません)を使って、
家計簿をつけてみましょう。
終わったら、電卓で検算してみてください。
中年期の人はたいがいそうですが、おそらくみなさんも簡単な計算に関しては、少々怠け癖が
ついていることでしょう。
□ あいまいな記憶
昔の記憶を思い起こすことは、ニューロビクスの重要な刺激となります。
ベッドやハンモックに横になって、くつろいでください。
思い出せる限り昔のことを考え、子供のころの遠い記憶までたどってください。
それから、頭のなかで時間の経過をたどることで、記憶を整理します。
それによって、より深いレベルで考える能力がいかに増すかがわかると、びっくりするでしょう。
推論
推論するニューロビクスは、いま起こっていることを解釈し、それを自分自身やほかの人びとに
たいして言葉で表現する能力を高めます。
□ 外国映画
可能であれば、外国映画を字幕なしで観てください。
一場面を観たあと、たとえ言葉が理解できなくも、その場面で起きていたことが理解できるか
どうか試してみてください。
これは対話における推論でとりわけ役に立つことです。
□ 目隠しによる味見・嗅ぎ分けテスト
脳をだませるかどうか試してみてください。
□ チェス
チェスは論理にもとづく盤上ゲームであり、推論のニューロビクスとしても優れています。
今日の先端技術があれば、対戦相手もいりません。
この続きは、次回に。