認知症にならないための 決定的予防法-76
6 その医師は教育、執筆、研究などの学究的な取り組みにかかわっていますか?
そうであれば、専門分野の最新の研究結果により精通しているかもしれません。
7 その医師はどこの病院へ入院させる特権(ホスピタル・プリヴィレッジ)をもっていますか?
医師によっては、特定の病院に患者を入院させないかもしれません。
このことは、そのほかの健康問題をかかえているお年寄りでは、考慮を要する重要な点です。
8 その医師は、あなたの特定の健康保険を受けつけてくれますか?
もしくは、あなたが加盟する健康維持機構(HMO)[マネージド・ケアで一般的なもの]の医師団の
一人となっていますか?
9 医師のまわりのスタッフは親しみやすく、安心できる人たちですか?
笑顔を見せ、きちんと応対してくれていますか? スタッフは医師の性格を反映しているかも
しれません。
10 医師の治療時間はどうなっていますか? 診療時間はあなたにとっても、病院へ連れて行って
くれる人にとっても、都合がよいですか?
11 最初の受診で、医師はこれまでのあなたの病歴を、服用している薬や、過去の手術歴、
生活雌雄感、アルツハイマー病の家族歴を含めて、徹底して調べますか?
12 医師はあなたを見て、大切な人に接するように、きちんと挨拶をしますか?
13 その後に受診するときは、新札にどのくらい時間を割きますか?
あなたの話を聞く時間をとってくれますか?
14 記憶に問題がある場合、医師は精神状態の検査をおこないますか?
15 その医師はすぐに検査を実施しますか、それとも心配にはおよばないと言うほうですか?
16 医師は副作用についてあまり説明せず、すぐに処方箋を書こうとしますか?
17 医師は電話をかけ直してきてくれますか?
18 医師はあなたの健康が最も重要だと感じさせてくれますか?
もしくは、あなたの医療保険しだいで受けられる医療の質が決まるのではないかと、
不安を覚えますか?
19 入院が必要な場合でも、その医師はまだ治療してくれますか?
それともあなたという人を全く知らない<病院の専門医>に、あなたを託そうとしますか?
このことはかならず医師に質問しなければなりません!
20 その医師は、あなたが依頼すれば、状況を改善するために専門医の手を借りますか?
ときには医療保険のせいで、医師がほかの専門医を紹介するのをためらうことがあります。
あるいは、ほかの専門医との関係がうまく行っていないこともあります。
いずれも、新たな医師を探すか、新たな医療保険に切り替えるべきことを告げています。
補足ながら、[アメリカでは]マネージド・ケアの制度があるため、無駄な費用をかけずにきちんと
アルツハイマー病の診断をし、治療できる適切な医師を探すのは、かならずしも容易ではありません。
健康維持機構(HMO)に加入している場合は、<ゲイトキーパー>と呼ばれるかかりつけ医が
神経内科医を紹介しなければなりません。
保険契約の説明書をよく読んで、特定の規則を理解し、ご自分や家族の医療歴を把握して、
健康管理に責任をもってくれる信頼のできる医師を選んでください。
この続きは、次回に。