認知症にならないための 決定的予防法-77
・ 懸念事項は書きとめ、答えを探す
神経内科医の予約をとる前に、記憶喪失やアルツハイマー病について感じている懸念事項や、
特定の症状などがあれば、それを書きとめておきましょう。
病院に行く前に、家族歴を詳しく調べておくのも役に立ちます。
アルツハイマー病の家族歴は、正確な診断を下し、効果的な治療薬を処方する際にきわめて
重要になることがよくあります。
余談ながら、こうした<思考停止>は、最悪の事態を恐れ、アドレナリンとコルチゾールの値が
急増して、受容体が手一杯になったときにかならず起こります。
ですから、医師から症状に関する報告を受け、診断を下される前に、いつも準備しておくことが
重要なのです。
◉ 精神上、身体上の健康不安。
◉ 忘れっぽさや記憶障害など、自分で気づいた症状。
◉ ほかの人(家族や同僚)に気づかれた症状。
◉ これまでに見せたふだんと異なる振る舞い。
◉ 高血圧、2型糖尿病、心臓血管疾患などの状況を含め、アルツハイマー病の危険を増す
可能性のある病歴。
◉ アルツハイマー病の家族歴。
◉ 現在、服用中および過去に服用したことがある処方箋および市販の薬。
服用中もしくは過去に服用した薬による副作用。
◉ 服用している天然サプリメント
◉ 生活習慣(運動、食事、喫煙、アルコール消費、マリファナ、コカイン、アンフェタミン、
鎮痛剤などの薬物)
◉ 睡眠習慣。
◉ 生活におけるストレス要因(結婚生活、仕事、人付き合い)。
◉ アルツハイマー病に関して聞きたい質問。
・ これまでの薬とサプリメントを見直す
病院に行くことになったら、最初の受診日に服用している薬とサプリメントをもって行ってください。
それらの薬やサプリメントを検討した結果と、今度の診断と処方される薬しだいで、どれなら
服用しつづけても安全なのか、医師から指示があるでしょう。
物忘れやアルツハイマーの恐れについて医者が真剣にとり合ってくれているのか、確信がもてない
場合には、きしむ車輪は油を差してもらえるものだ、ということを思いだしてください。
質問すべき事項がわかっていれば、必要な答えは得られるものです!
受診する前に頭を整理し、診察のとき医者に包み隠さず、正直に話せば、答えは見つかるでしょう。
それから、つねに質問をしてください。
質問されて医者が迷惑そうにしているのであれば、それは危険信号であり、別の医師を
探すべきなのです!
この続きは、次回に。