ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本⑥
9 体系的廃棄は欠かせない
—どんなに新しいことでもすぐに古くなる
⚫️ 「組織も個人も体系的廃棄を」
ドラッカーは、「体系的廃棄による組織の刷新」を「マネジメント」の中核にすえている。
これを「イノベーション」という。
つねにスリム化を考え、組織をダイエットする。
これは組織だけでなく個人にも必要なのだ。
そのためには、「刺激」が必要だ。
組織や個人を刺激し、捨てるべきものを捨てる。
刺激は「いたみ」かもしれない。
⚫️ 「イノベーションによって刷新する」
定点に留まっていては企業は存在しない。
ドラッカーは簡単で重要な方法を提案する。
まず「今やっていることをすべてやっていないと想像する。そのうえで『どれを始めるか』を
考えてみよう」というのだ。
今、始めるべき価値のないものは「やめてもいいんじゃないか」という。
昔は価値があったものでも前例、慣習、伝統、惰性を見直す。
「昔、これで成功したんだが——-」という経営者の思い出商品もある。
多くの慣習が経営の足を引っ張る。組織の能力や機能を低下させているのだ。
そうした「無用な仕事」を切り捨てることが大事なのである。
⚫️ 「新しい魅力を創造すること」
イノベーションとは、顧客に対して新しい満足を提供することだ。
組織はつねに、よりよい製品とサービスを提供し続けなければならない。
既存の製品においてつねに魅力を創造し続ける。そのことが重要なのだ。
10 「顧客のため」と何度も繰り返せ
—「企業の使命」を問い続けよう
⚫️ 「企業は経営者や株主のためにあるのではない」
「企業は誰のためにあるか」という問いに対して、「働く人のためにある」という答えは正解ではない。
「経営者のためにある」とか「株主のためにある」というのもまちがいである。
ドラッカーはズバリいう。
「企業は顧客のためにある」シンプルでわかりやすい。
⚫️ 5項目をいつも問い続ける
「マネジメント」はすべての組織に存在する。
ドラッカーは「いつも五項目を問い続けろ」という(『経営者に送る5つの質問』)。
1 企業の「使命」は何か?—-社会貢献のこと
2 顧客は誰か?
3 顧客にとって価値は何か?
4 企業の成果は何か?—-顧客を創造すること
5 何を計画すべきか?—未来のために計画せよ
ドラッカーの死後に、ドラッカーの思想を『経営者に贈る5つの質問』という本にまとめたのは、
コトラーとコリンズだ。
コトラーはマーケティングを研究している。
マーケティングについてはのちほど説明しよう。
⚫️ 「顧客のため」をつねに考える
「顧客のため」というシンプルな使命を忘れるとやがて経営はつまずく。
「働く人のため、経営者のため、株主のため」。
そんなことをいっている企業は「ときを経ずして倒産するだろう」とドラッカーはいう。
たいへんキビシイいい方だ。
「迷ったとき」や「忘れかけたとき」に、自らに問うべき課題である。
「顧客のためとは何か?」
コラム◽️ドラッカーゆかりの人物1《ヴェルディ》
※ 省略致します。
この続きは、次回に。