社内プレゼン資料作成術 ⑨
Lesson 19 円グラフは「ワンカラー効果」で印象づける
✔️「ワンカラー」+「グレーのグラデーション」
円グラフも、社内プレゼンでよく使うグラフです。
構成比や割合を示すのに適しているのが特徴です。
この円グラフにも、わかりやすくするテクニックがありますので、それをご紹介します。
図19-1 わかりにくい円グラフ
何を伝えたいのか、パッと見た瞬間にわからない!
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「ワンカラー効果」—モノクロの上に、ワンカラーだけを置くことで、そのワンカラーの部分を
際立たせる編集手法です。
図19-2 わかりやすい円グラフ
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図19-3 構成比をブレイクダウンするときは棒グラフ
構成比をブレイクダウンするときは「棒グラフ」!
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✔️「数字」を強調してパワースライドにする
構成比をブレイクダウンしていく場合には、【図19-3】のように、棒グラフで表現します。
ここでの注意点は、必ず左から右に展開するということです。
このグラフのように要素をブレイクダウンするときのみならず、時系列で並べるときなども、
すべて左から右に流すように統一してください。
「左から右」と「右から左」が混在すると、決裁者が戸惑うからです。
Lesson 20 折れ線グラフは「角度」をつける
✔️折れ線グラフの“お尻”に数字を置く
折れ線グラフも、社内プレゼンでは頻出するグラフです。
推移や比較を行ううえで、非常に使い勝手がいいのが特徴です。
ただ、複数の折れ線がクロスすることもあり、グラフが複雑になりがちですから、編集には
最も手をかけるべきグラフと言ってもいいかもしれません。
図20-1 わかりにくい折れ線グラフ
パッと見た瞬間に「何が言いたい」のかわからない!
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図20-2 わかりやすい折れ線グラフ
見せたい「折れ線」を極太にする! 大きなフォント!
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私ならば、これを【図20-2】のように編集します。
まず、棒グラフと同じく余計な「数字」「罫線」「凡例」はすべてカットします。
折れ線グラフの途中にある数字は不要。
最新の数字である「当社 53%」「A社 29%」「B社 18%」を、折れ線の“お尻”に表記すればOKです。
重要なのは、決裁者に強く印象づけたい「当社 53%」の部分を大きく表示すること。
さらに、自社にとつては危機的な状況ですから、赤でカラーリングすることでアラートを鳴らします。
✔️「凡例」はグラフのなかに入れ込む
棒グラフと同様、横罫線も不要です。
「凡例」もカットします。
「凡例」はカットして、その内容をグラフの中に入れ込むようにしてください。
✔️グラフの横幅を狭めて、折れ線に「角度」をつける
さらに、折れ線グラフをより効果的に見せるテクニックがあります。
まず、強調したいお折れ線を「極太」にします。
さらに、スライドの左半分のスペースにグラフを収めることで、グラフの横幅を狭めます。
こうすることで、折れ線に角度がつくため、より危機感を印象づけることができるわけです。
この続きは、次回に。