社内プレゼン資料作成術 ⑰
Lesson 34 決裁されない理由を、必ず明確にする
✔️ 答えられないときは、「わかりません」と正直に言う
プレゼン後のディスカッションでは、時に窮地に立たされることがあります。
たとえば、準備不足のために、質問に答えられないとき。
冷や汗が流れる瞬間です。
こんなときは、どうすればいいか?
「わかりません」と素直に認めるしかありません。
正直に「すみません、その点については確認しておりませんでした」と答えるのです。
最もよくないのは、ごまかそうとすることです。
なんとかその場をやり過ごそうと、必要以上にしゃべったり、目を泳がせながら何度も同じことを
言い募ると、決裁者からは「小手先でなんとかしようとしている」と判断されてしまいます。
こうなると、そのプレゼンに対する信頼が失われるのみならず、ビジネスパーソンとしての
資質すら疑いをもたれかねません。
だから、質問に答えられないときは、正直に「わかりません」と答えるのが正解なのです。
✔️ 最短距離で採択される鉄則
ディスカッションで質問に答えられなかったときはもちろん、すべての質問に答えたとしても、
決裁者を完全に納得させることができず、決裁に至らないことも当然あります。
そのときは、むやみに粘らないことです。ただし、必ず、採択されない理由を明確にした上で、
プレゼンを終わらせるようにしてください。つまり、提案全体が否決されたのか、提案の一部が
否決されたのかはっきりさせたうえで、一部が否決された場合には、どこまでがOKで、どこまでが
NGなのかを明確にするのです。
Epilogue あとがき
✔️「会社のため」と‘念い’を込める
私が徹底的にこだわってきたのは、「シンプル&ロジカル」であること。
10秒で「何が言いたいのか」が伝わるスライド。
5〜9枚で骨太なロジックで伝わる構成。詳細なデータを網羅したアペンディックス。
そうした資料を万全に整えたうえで、3〜5分のプレゼンで「一発OK」を勝ち取る。
そのために、工夫に工夫を重ねてきました。
ただ、どんな会社でも、社内プレゼンの本質に変わりはありません。
社内プレゼンの多くは、なんらかの問題を解決するために行われます。
ですから、プレゼンのロジックの骨子は、本書でお伝えしたように、「課題」→「原因」→
「解決策」→「効果」の流れになるのです。
その骨子をしっかり組み立てたうえで、会社が求める水準の詳細データ・情報を付け加えていけば、
必ず説得力のあるプレゼン資料を作ることができます。しかも、私が多くの会社でプレゼン講師を
務めるなかで、ソフトバンクのように「シンプル&ロジカル」なプレゼンで、スピーディな
意思決定を志向する会社が急激に増えていることを実感しています。
考えてみれば当然のことで、年々、変化のスピードが速くなっている現代社会において、
素早い意思決定によって事業スピードを最大化することは、会社が生き残るうえで、極めて重要な
ポイントだからです。そのためには、社内プレゼンを「シンプル&ロジカル」にすることが不可欠。
ぜひ、本書で提示した社内プレゼンのテクニックを参考に、少しでも会社の意思決定スピードが上がるようにチャレンジしていただければ幸いです。
あなた自身が心の底から「会社のためになる」「社会のためになる」という「念い」があるかどうか。それが、最も重要なことなのです。
※ 省略致しますので、購読の上、お願い致します。
2015年7月 前田鎌利
総括 いかがでしたか。
私は、実践できる際はこの書籍で参考になった点を活かしたいと思います。
私の場合は、法人のため「企業に対するプレゼン」が目的となります。
次回ですが、「マイナンバー検定 2級」を11月8日に受験します。
検定日まで1ケ月もないので、これから勉強したいと思います。
試験勉強の合間をみながら、「代表のブログ」を発信したいと思います。
宜しくお願い致します。
株式会社シニアイノベーション