お問い合せ

IoTビジネス入門 最終

あとがき

 

IoTのイマジネーションをかきたて、仲間作りを促進せよ」

 

最後まで読んだ方は、IoTが単なる技術革新ではないということが十分理解できたのではないでしょうか。

IoTにおける変革とは、「ヒトの生活」そのものにイノベーションを起こす出来事です。

IoTによって起きる「生活のイノベーション」は、ビジネスの面から見ると、「何かを生産して対価を

得る」「何かを仕入れて加工書して対価を得る」というシンプルな構造から脱却、そしてデジタライ

ゼーションなのです。

IoTによりデジタライゼーションが進み、所有することの価値が相対的に下がり、ヒトはヒトでなければ

できないことに向き合うことになるのです。

これについて、「あまりに便利になることが怖い」と言ったヒトがいました。

しかし、洗濯板に向かって冬でも冷たい水で洗濯をしていた主婦は、洗濯機の登場によってどれだけ

助かったでしょうか。

洗濯機が登場した時も、多くの人が洗濯機で「楽する」人のことを悪く言ったものです。

しかし、今となっては洗濯機を使わない人の方が圧倒的に少ないでしょう。

そうして、様々な家電製品がつくってくれた「時間」のおかげで仕事をする時間ができたり、子どもと

向き合う時間が増えたりしたはずです。

今後、IoTによって、作業に取られる時間はどんどん少なくなるでしょう。

そうやって空いた時間をどう使うのか、グローバリゼーションが進み、様々な国を行き来する人が

会える中で、どういうライフスタイルを求めるのか。

デジタライゼーションが果たされた、新しい社会の住人は、今以上に好きなところに住み、多くの

時間を自分の好きなことに費やしているかもしれません—–。

 

IoTのことを知りたい、自分のものにしたい、様々な思惑で本書を手にとってくださったと思います。

本書を通して、様々な事例とその奥に潜む大切なことを知ることができたと思います。

また、IoTによる産業構造の変革がどう起きるか、そのとき、我々はどう生きるべきか、ということに

ついても述べてきました。

いかに情報を収集しても、着眼点がまずいと、これから大量に出てくる事例を収集する「事例マニア」に

なるだけです。

IoT時代を生きる上で最も重要なことは、様々な情報から自分がどんなイマジネーションを沸かせ、

自分のアイデアとして役立てるか。

そして、自分の立ち位置を明確にし、不得意なところを誰と組むか(仲間を見つける)、ということ

なのです。

本書が、みなさんの「IoTのイマジネーションを掻き立て、仲間づくりを促進する」こと一助となればと

思います。

 

2016年3月 IoT  NEWS 代表 小泉 耕二

 

 

総括 いかがでしたか。

   あっという間に読み終えてしまいました。

   あとがきにあるように、

   「IoT時代を生きる上で最も重要なことは、様々な情報から自分がどんなイマジネーションを

   沸かせ、自分のアイデアとして役立てるか。

   そして、自分の立ち位置を明確にし、不得意なところを誰と組むか(仲間を見つける)、という

   ことなのです。」

 

   これからも、新聞やメディア等を通して色々と情報収集を図りたいと思います。

   そして、「事例マニア」ではなく、「実行者」「具現者」になれるよう心がけたいと

   思います。

 

   株式会社シニアイノベーション

   代表取締役 齊藤 弘美

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