お問い合せ

不測の時代の良い会社 ②

海外企業はその点どうだろう。

 

米国のGAFAなどシリコンバレー企業で見かけるのはOODAループという手法だ。

 

OODAとはオブザーブ、オリエント、ディサイド、アクト(観察、適応、決定、

行動)の略で、状況をまず見るところから始まる点でPDCAより進化している

ようにも見える。だが、「観察を継続する」との点では徹底の度合いが

そう高いわけではなく、未来を予測する上で見落としが多いとの指摘もある。

 

—–インターネットより抜粋—

 

OODAループとは、

 

オブザーブ(観察)→オリエント(適応)→ディサイド(決定) →アクト(行動)→

オブザーブ(観察)→繰り返す

米空軍のパイロットが空中戦における意思決定プロセスとして考案。


 

コロナ禍で存在感を増すGAFAも全知全能ではない。

PDCAやOODAをやっているから良い会社ではもちろんないし、より新しい

「アジャイル」「ソフトウエアファースト」などの先端的経営手法を導入したと

しても不断の取り組みを欠いていれば、結果は同じに違いない。

 

—-インターネットより抜粋—-

 

アジャイルとは、

 

俊敏な」「すばやい」という意味の英単語で、要求仕様の変更などに対して、

機敏かつ柔軟に対応するためのソフトウェア開発手法。

従来は、要求仕様を満たす詳細な設計を行ったうえで、プログラミング開発や

試験工程に移行するウォーターフォールモデルと呼ばれる手法が主流だったが、

この方法では、開発途中での仕様変更や修正が困難で、技術革新や企業環境の

変化に即応することが難しくなった。

アジャイルでは、仕様や設計の変更があることを前提に開発を進めていき、

徐々にすり合わせや検証を重ねていくというアプローチをとる。


 

もちろん、「現状を見極めること」は「慎重になりすぎること」ではないし、

使うあてもなく資金を積み上げることでもないはずだ。

攻めと守りは表裏一体であり、どちらに動くかは経営者の現状認識による

ところが大きい。

不測の時代に予定調和はない。

経営学者ピーター・ドラッカーは「未来についてわかるのは『未来は

わからないこと』と『未来は現在と違うこと』の2つだけだが、未来の

予兆はどこかに必ず存在する」と書いた。

 

—–インターネットより抜粋—-

 

ピーター・ドラッカー  Peter Ferdinand Drucker

 

オーストリア出身の経営思想家(1909~2005年)。

「経営学の父」「マネジメントの権威」「ビジネス・コンサルタントの

創始者」として知られ、「顧客の創造」「知識労働者」「分権制(=事業部制)」

「ナレッジマネジメント(KM)」「コアコンピタンス」など、経営・管理に関する

多くの用語・概念を生み出した。

また、独特の視点による文明論・産業社会論を展開し、早くから知識社会・

高齢化社会の到来や旧ソ連・バブルの崩壊などを予見したことでも知られる。

自らも「経営学者」ではなく、「社会生態学者」「観察者」と称していた。

幅広い教養と深い観察眼に裏付けされたドラッカーの実践論は、欧米の

企業経営者の信奉を集め、国内でも元ソニーCEO出井伸之、ユニクロの

現CEO柳井正をはじめ、ドラッカーを師と仰ぐ経営者は数知れない。

最近は、若い起業家やビジネスマンの間でも広く支持されている。

火付け役となったのが、ドラッカーの組織管理論をベースにした小説

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を

読んだら』(岩崎夏海・09年刊)で、ドラッカー・ファンを意味する「ドラッ

カリアン」なる造語も生まれている。

ドラッカーが生まれたのは、第一次世界大戦前の1909年。

オーストリア・ハンガリー帝国の政府高官を父に持ち、幼少期から精神

分析学者ジグムント・フロイト、経済学フリードリヒ・ハイエク、政治家

トマス・マサリクらと交友があった。

フランクフルト大学在学中に、米国系の投資銀行に就職したが、世界恐慌の

あおりで経営破綻(はたん)したため、地元の夕刊紙に転職。

当時、台頭めざましいナチスのヒトラーにもたびたび取材した。

33年、ナチスの政権掌握に伴い、渡英。

この頃、ロンドンの日本画展を訪れたことをきっかけに、日本社会とりわけ

明治維新に関心を抱くようになる。その後、米国に移り、39年に第一作

『経済人の終わり』を発表。ファシズムの起源を分析した本著は多くの

注目を集め、英・チャーチル首相からも絶賛された。

43年に米国籍を取得し、同じ頃、GM(ゼネラル・モーターズ)幹部から同社の

組織分析を依頼されたことを契機に、組織論や経営論への傾倒を深める。

その後、ニューヨーク大学やクレアモント大学などで教壇に立ちながら、

GE(ゼネラル・エレクトリック)、IBMなどの経営にコンサルタントとして

かかわった。

主著には、マネジメントの概念を初めて提唱した経営学の古典『現代の

経営』(54年)を始め、『断絶の時代』(69年)、『見えざる革命』(76年)、

『イノベーションと起業家精神』(85年)、『ポスト資本主義社会』(93年)、

『明日を支配するもの』(99年)などがある。

(大迫秀樹  フリー編集者 / 2010年)

 


 

今後の「良い会社像」も見えない未来の予兆を感じ取る会社、例外や突然変異と

敏感に向き合える会社ということになっていくのではないか。

 

● 企業は状況変化に応じて、機敏に動けるかが問われる。

 

この続きは、次回に。

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