「終活アドバイザーの活用」②
第2章 よりよく生きるための準備
Lesson4 人間関係を確認する
1. 親族の確認
2. 友人・知人などの確認
3. 慶弔記録をつける
4. 保証人
5. ペット
・一定の範囲内の親族には扶養の義務があり、生活費の援助や認知症に
なったときのサポートなどを求められる場合があります。
・親戚・友人・知人リストを作る際は、万一のときに知らせてほしい人や、
特に重要に人には、◎や○などの印をつけておきます。
・氏名、本人との関係、連絡先の3つは親戚・友人・知人リストに欠か
せない要素です。
・保証人の役割のひとつに、家を借りている本人が賃料の支払ができない
場合に、代わりに支払うことがあります。
・高齢者住宅や施設に入居している人が亡くなったときに、保証人が
遺体を引き取る場合もあります。
・病院や高齢者住宅・施設によっては、保証人に対して年齢制限や、
収入制限を設けているところもあります。
・ペットを大切に扱うことは動物愛護法などで定められている。
・飼育環境や栄養状態が良くなったことから、飼い犬や飼い猫の寿命も
伸び、近ごろでは20年近く生きる例もあります。
・家系図では、親や祖父母など上の世代を自分よりも上に書き、子や
孫など 下の世代は自分より下に書くのが一般的です。
・慶弔記録に記載する慶事とは結婚、出産、入学などのお祝いごと、
弔事とは死亡やお葬式などのおくやみごとです。
・成年後見人は、原則として保証人になることはできません。
また、治療の判断・同意も必要になるため、できれば親族に頼むのが
望ましいといえます。
・動物病院の医療費は全額自己負担となります。そのため、手術や入院と
なると、人間より高額の治療費を負担する場合もあります。
Lesson5 お金と身の回りのものを整理する
1. これからのマネープランを考える
2. 身の回りのものを整理する
3. パソコン等やインターネット関連情報の処分
4. 自動車運転免許について
・ねんきん定期便は、公的年金加入者を対象に、毎年誕生月に送られて
きます。
・2018年の総務省家計調査によると、世帯主が65歳以上の無職世帯に
おける月々の平均生活費は、夫婦で約27万円です。
・将来家計簿は、収入と支出それぞれの1年間の合計額を書き出して
計算します。
・ものを残すか、処分するかを決めるときの基準として、「これからの
生活に必要かどうか」で選ぶのもひとつの方法です。
・処分するか判断に迷ったものや、すぐに捨てるのは忍びないものは、
いったん保留しておき、後で見直してもかまいません。
・パソコン等の機器には、個人情報が詰まっています。情報が漏れると、
他の人に迷惑がかかるので注意しましょう。
・パソコン等を廃棄するときには、中に含まれる個人情報が漏れないように
データを完全に消す必要があります。
・近年、高齢者が加害者となる自動車事故が増えており、多数の死傷者も
出ています。
・多くの人にとって、高齢期に仕事を辞めた後は公的年金が収入の柱と
なる。
・エンディングノートには、預貯金の口座残高を書く必要はない。
・高齢者の多くが、たくさんのものに囲まれて暮らしています。
増え過ぎた持ちものを減らすことは、終活で行うべきことのひとつです。
・SNSの利用を停止するためには、アカウントを削除するなどの手続きが
必要になります。その手続きのためにパスワードが必要になることが
あります。
Lesson6 住まいの終活
1. 自宅をリフォームする
2. 建替え・買換え・住替えを検討する
3. 二世帯住宅
4. 自宅などの不動産を生活の資金源にする
・高齢期に備えたリフォームでは、年齢を重ねてもその住まいで安全に
暮らし続けられるようにすることが重要です。
・リフォームによるコスト面のメリットが感じられない場合は、建替えや
買換えの可能性も検討してみます。
・近ごろ、親世帯と小世帯が近くに住むことを希望する人が増え、
「スープの冷めない距離」での近居が見直されています。
・買換えや住替えでは、その地域に住んでいる人たちとなじめるかどうかも
重要なポイントになります。
・二世帯住宅でのトラベルを防ぐため、建てるときに共同生活のルールを
決めることは重要です。
・契約時に一括で全額を借り入れるタイプのほかに、年金のように定期的に
一定額を借り入れるタイプなどもあります。
・マンションを担保にできる場合もありますが、一般的にリバースモー
ゲージで担保にできるのは、契約者名義の一戸建てです。
・銀行等が行う民間のリバースモーゲージとは別に、国が低所得の高齢者
世帯を対象とした福祉制度として行うものもあります。
・トイレやお風呂の扉が内開きになっていると、中で意識を失った場合
などに救出しにくいため、リフォームの際は外開きまたは引き戸に
します。
・病院やスーパーが遠いなど、利便性が悪いと感じるときは、リフォームや
建替えよりも利便性の良い地域への住替えを検討した方が良い場合も
あります。
・完全分離タイプの二世帯住宅には、世帯ごとの生活の独立性が高いと
いう特徴があります。
・リバースモーゲージは、契約者と同居していた配偶者に限り、契約者の
死後もそのまま住み続けられるケースがあります。
この続きは、次回に。