実践するドラッカー[行動編] ⑪
Chapter2∵意思決定が未来をつくる
成果をあげるエグゼクティブを論ずるにあたって、意思決定は特別の
扱いを受けるに値する。(中略)
エグゼクティブたる者は、いくつかの明確な要素と手順から構成される
体系的なプロセスとして、それらの意思決定を行わなければならない。
(『経営者の条件』—-p.154)
人は一日のうち大小さまざまな意思決定を下しています。
朝一番で誰に電話をしようか。ある企画書はいつまでに仕上げようか。
出社したらパソコンの電源を入れるといった無意識の習慣もありますが、
それも最初のうち意識して行っていたことです。
私たちの行動の始まりには、すべて意思決定があります。
行動の質は、意思決定の質によって決まります。
つまり、成果をあげるか否かは、ひとえに意思決定の質にかかっています。
それが「意思決定は特別の扱いを受けるに値する」理由です。
意思決定の質を日々高めていくための心構えと手順を身につけましょう。
● エグゼクティブ
エグゼクティブとは、企業の運営管理に直接携わる上級管理職や企業幹部の
ことである。英語のexecutiveは、「実行力がある」「行政的な」「執行部の」
といった意味を表す形容詞・名詞である。エグゼクティブという語は、
ときにエグゼクティヴ、または省略してエグゼと表記されることもある。
● 体系的
「体系的」とは一つ一つのものがある系統に従ってまとまっているさまの
ことです。 個々の要素が一定の順序や秩序などのルールに従いまとめら
れている状態や、同じ種類のものが一つのグループとしてまとめられて
いる状態です。また組織的に成り立っているさまも「体系的」と呼ばれ、
ある共通の目的をもってまとめられています。2020/05/31
この続きは、次回に。