Coffee Blake-令和3年12月28日(火)「ぼんやり」
日経新聞 2021年(令和3年)12月27日夕刊に、「元気の処方箋」の
記事が掲載されております。
サブタイトルは、〝年末は「ぼんやり」で脳内整理〟。
私も、令和3年12月28日から令和4年1月4日までは、「ぼんやり」
「のんびり」しようと思っています。
購入した本も〝積読〟状態ですので、本を読みたいと思っています。
まさに今の時期にピッタリと思いますので、記事をご紹介致します。
2021.12.28
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美
元気の処方箋
年末は「ぼんやり」で脳内整理
2021年がもうすぐ幕を閉じる。
新型コロナウイルスの存在が知られるようになって2年ほど。
人との接点は限られ、生活様式が変わった。
この環境に適応するためにも原点にかえり、「食う・寝る・遊ぶ」を
大切にしたい。
まずは「食う」。
私たちの体の約6割を占める水分は特に重要だ。
炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルといった栄養素も
十分摂取しなければならない。食事は単なるエネルギー源ではない。
味付けを工夫したり、家族や近しい人と食卓を囲んで話したり。
食を楽しめる心は人間ならではだろう。
次は「寝る」。
食事と違って何か外からエネルギーが入ってくるわけではないが、
心身の回復につながる不思議な機能だ。
睡眠中には脳をはじめ全身が免疫細胞や様々な働きを持つホルモン
などによってメンテナンスされ、目覚めてからの活動に備えられる。
睡眠不足が長期間続くと、種々の病気を誘発してしまう。
そして「遊ぶ」。
いわゆるリフレッシュ。もし落ち込むようなことがあっても、趣味が
気分転換になって頑張れるうちはまだいい。本当に滅入ってくると、
趣味も楽しめない。
心身の状態の深刻さを判断する一つのバロメーターともいえる。
この3つに加えて「ぼんやり」する時間を意識して確保するのも大切だ。
脳では感覚器を通じ「入力」された情報を「処理」し、意思決定という
「出力」を繰り返している。しかし景色をぼんやり眺め、ゆったりする
時間も欠かせないと思う。このとき活性化するのが「デフォルト・モード・
ネットワーク(DMN)」と呼ばれる神経の働きだ。
ぼーっとしているようにみえるかもしれないが、情報過多で乱雑な状態
だった脳が整理される。次の活動に備えることができ、創造性も発揮し
やすくなる。拭き掃除や散歩といった単調な動作もDMNを誘発すると
される。年末年始に自由時間があるならば、「ぼんやり」を意識して
過ごしてみてはどうだろう。(神田東クリニック 院長 高野知樹)
● 処方箋
(比喩的に)ある問題を解決するのに効果的な方法。
「トラブル回避の―」
● ぼんやり
気持ちが集中せず間が抜けていること。また、その人。
● 免疫細胞
抗原を認識し、特異的に反応する能力をもち、免疫に関与する細胞の
総称。リンパ球(T細胞・B細胞・NK細胞・形質細胞)、マクロファージ、
樹状細胞など。免疫担当細胞。
● メンテナンス(maintenance)
《「メインテナンス」とも》維持。管理。「ビルの―」「―フリー」
● リフレッシュ(refresh)
[名](スル)元気を回復すること。また、生き生きとよみがえらせること。
「スポーツで―する」「からだを―する」「―休暇」
● 気分転換
今までとは別の気分になること。気分を切り替えること。
「―に散歩でもしないか」
● バロメーター(barometer)
状態・程度を推し量る基準となるもの。指標。
「食欲は健康の―となる」
● デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)
デフォルト‐モード‐ネットワーク(default mode network)
なんらかの思考や関心や注意を伴わない、ぼんやりと安静状態にある
脳が示す神経活動。脳の血流量の変化を可視化するfMRIを用いると、
何もしない安静時にのみ、活動が活発になる脳の領域が複数存在し、
互いに同期することが明らかになった。
年末年始は、「食う・寝る・遊ぶ」そして、「ぼんやり」「のんびり」と
過ごします。
来年こそは、新型コロナウイルスが収束に向かい、〝飲む機会〟が増え
ればいいのにと思っています。
どうぞ、良い年をお迎えください。
来年も宜しくお願い申し上げます。
2021.12.28
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美