ピーター・F・ドラッカー「経営者の条件」③
P.F. Drucker Eternal Collection 1
The Effective Executive
Introduction
序章❖成果をあげるには
□ 八つの習慣
成果をあげるには、近頃の意味でのリーダーである必要はない。
ハリー・トルーマン大統領にはカリスマ性はかけらもなかった。
それでいながら史上最高の大統領の一人だった。
私がこれまでの65年間コンサルタントとして出会ったCEO(最高経営
責任者)のほとんどが、いわゆるリーダータイプでない人だった。
性格、姿勢、価値観、強み、弱みのすべてが千差万別だった。
外向的な人から内向的な人、頭の柔らかな人から硬い人、大まかな人から
細かな人までいろいろだった。
彼らが成果をあげたのは八つのことを習慣化していたからだった。
(1) なされるべきことを考える
(2) 組織のことを考える
(3) アクションプランをつくる
(4) 意思決定を行う
(5) コミュニケーションを行う
(6) 機会に焦点を合わせる
(7) 会議の生産性をあげる
(8) 「私」でなく「われわれは」を考える
彼らは、これら八つのうち最初の二つによって知るべきことを知った。
次の五つによって成果をあげた。
残りの一つによって組織内の全員に責任感をもたらした。
● カリスマ性
多くの人を魅了する才能や能力のこと。
昔、「カリスマ」という言葉には「奇跡」「予言者」などの宗教的な
意味合いが含まれていました。しかし、現代では「多くの人を魅了する
素質」を指すことが多くあります。
例えば、音楽・美術・ダンスなど、何か突出した才能がある人は、カリ
スマ性があると評価される傾向があります。2021/04/07
● 千差万別
「千差万別」の意味は「それぞれが様々に異なっていること」です。
種類がいろいろとあり、違いもそれぞれあることを指します。
主に多くの人や物事を指して使います。
2人や数個など少数のものに対して「千差万別」と使うと大げさに感じ
られてしまいます。
この続きは、次回に。