Bridge to success(成功への懸け橋) ⑧
③ 初期投資は、自己資金1/3、借入金2/3とし、「小から大へ」の考え方
例えば、創業・起業するうえで初期投資が、1,200万円であるとする
ならば、全額自己資金1,200万円、借入金0万円、総額1,200万円となり
ます。
自己資金が1,200万円あるならば、わざわざ借入利息を支払い借入金を
しなくても良いと考えますが、「万が一-廃業・倒産等」のことを想定
致しますと、自己資金は少ないに越したことはありません。
例えば、自己資金400万円、借入金800万円、総額1,200万円とした場合、
余剰金800万円(自己資金)となります。また、借入をするメリットも
あります。それは、借入先に対する「信用力-信用をつける」と言う
ことです。
借入先-金融機関等を含めて、借入金を返済し、完済することで金融
機関等より「信用」を受けます。この借主は信用がおけると。
万が一、再度、資金調達をする際-資金調達が必要になった場合は、
より借入がしやすくなります。それが全額自己資金の場合ですと、
「信用」を得るための手続き-新規口座開設や書類提出等々が必要と
なり、時間や期間がかかり、必要なときに必要な資金が調達できない
可能性があります。「万が一」を考えるならば、少額の借入金をお勧め
致します。
現在、新型コロナウイルスの影響で、「廃業・倒産」が増加傾向にあり
ます。
「万が一」に備えると共に、「ピンチ」は「チャンス」と捉え、適切な
時期に、創業・起業を検討することが良いのではないでしょうか。
私は、多くの飲食店-大手居酒屋チェーンを含め新型コロナウイルスの
影響を受け、閉店や廃業、事業縮小や異業種進出等の記事を拝見致します。
従って、これからの新規ビジネス-飲食店等は新型コロナウイルスと切り
離して成立はしないと思っています。
新型コロナウイルスと共存・共栄していく新業態-飲食店等を検討して
いきたいと思います。
もう一つの考え方は、「大は小を兼ねる」ではなく、「小から大へ」と
言うことです。
□ 「大は小を兼ねる」
大きい物であれば、小さい物の用途にも用いられる。
余分に取っておけば、それに満たない物も補充できる。
■「大は小を兼ねる」には対義語
「大は小を兼ねる」には対義語もあります。
大きすぎても意味がないという意味の「長持ちは枕にならぬ」、大きな
ものは必ずしも小さいものの代わりにはならないという意味の「杓子は
耳掻きにならぬ」などが挙げられます。2022/05/23
例えば、初期投資総額1,200万円を坪当たり80万円と想定した場合、
店舗坪数を15坪と考えます。
私は小規模店舗の考えが強いので、当初は、坪数6〜10坪以内をお勧め
しておりますが、単純に店舗坪数を1/2の7.5坪、自己資金200万円、
借入金400万円で総額600万円と致します。
内装、設備等々で全てが1/2とはなりませんが。
営業努力にて、2店舗目も自己資金200万円、借入金400万円で開店し、
2店舗とも営業が軌道に乗ったと判断した場合は、どうでしょうか。
極力、投資資本を少なくし、リスクヘッジを図ることで、「夢の実現」を
検討されることをお勧め致します。
これが、私の「小より大へ」の考え方です。
この続きは、次回に。