「生き甲斐」「働き甲斐」「やり甲斐」を考える ⑮
ようやく秋の気配を感じるようになりましたが、まだ、安心できない
ようです。また、インフルエンザや新型コロナウイルスの感染が高ま
っているようです。体調を崩さぬようにくれぐれも心がけたいものです。
—–「みずから決断を下すときに—-断を下す」より抜粋—
進むもよし、とどまるもよし。要はまず断を下すことである。みずか
ら断を下すことである。それが最善の道であるかどうかは、神ならぬ
身、はかり知れないものがあるにしても、断を下さないことが、自他
共に好ましくないことだけは明らかである。
人生を歩む上において、企業の経営の上において、そしてまた大きく
は国家運営の上において、それぞれに今一度、段を下すことの尊さを
省みてみたい。
—–「みずから決断を下すときに—-命を下す」より抜粋—
命を下す前に、まず人のいうことに耳をかたむけることである。まず
聞くことである。聞いた上で問うことである。そして、そこにわが思
いと異なるところがあれば、その気づかざる点の理非を説く。そうし
て納得の上に立って、断固、命を下さねばならない。命を受ける人に
納得があるということは、その人の知恵がそれだけ高まったというこ
とである。わけのわからぬままに命に従わせていたのでは硬直する。
命を下すということは、ほんとうはそんな容易なことではないのである。
—–「みずから決断を下すときに—-風が吹けば」より抜粋—
人生は運不運の背中合わせといえる。いつ突如として嵐がおとずれる
か、だれしも予期することはできない。
つねに自分のまわりを冷静にながめ、それぞれの心がまえを、しっか
りと確かめておきたいものである。
—–「みずから決断を下すときに—-判断と実行と」より抜粋—
おたがい人間としては、せいぜい六○パーセントというところ。六十
パーセントの見通しと確信ができたならば、その判断はおおむね妥当
とみるべきであろう。
そのあとは、勇気である。判断である。
いかに適確な判断をしても、それをなしとげる勇気と実行力とがなか
ったら、その判断は何の意味も持たない。勇気と実行力とが、六十パ
ーセントの判断で、百パーセントの確実な成果を生み出してゆくので
ある。
六十パーセントでも良いから、おたがいに、謙虚に真剣に判断し、そ
れを百パーセントにする果断な勇気と実行力とを持ちつづけてゆきた
いものである。
「生き甲斐」「働き甲斐」「やり甲斐」を考える参考にしたいと思います。
2023年9月25日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美