「健康を考える」-「がん社会を診る」
「健康を考える」をご紹介にあたり、これまでファイルした資料を
見ています。
2023年10月4日「がん社会を診る 東京大学特任教授 中川恵一」の
記事をご紹介致します。
この記事を読んで、私には、「耳の痛い」ことばかりでした。
「喫煙・アルコール・適度な運動」について、再認識致しました。
運動のすすめ、でも適度に がんを予防する有効な手段
がん社会を診る 東京大学特任教授 中川恵一
2023年10月4日 5:00 [会員限定記事]
がんを予防するためには、なんといっても、たばこを吸わないことが
第一です。
かつて8割を超えていた男性の喫煙率は3割以下まで低下しました。
それでも男性の発がん原因のトップが喫煙で、およそ24%を占めます。
受動喫煙でも肺がんが3割も増えますし、加熱式たばこも危険です。
がんの予防上、次に大切なことはアルコールを控えること。とくに
赤くなる人は要注意です。「百薬の長」は幻想で、最近の研究では
一滴も飲まな…
詳細は、日経電子版でご覧下さい。
この記事を要約致しますと、
□ がんを予防するには、
一に、タバコを吸わないこと。
かつて8割を超えていた男性の喫煙率は3割以下まで低下しました。
それでも男性の発がん原因のトップが喫煙で、およそ24%を占めます。
受動喫煙でも肺がんが3割も増えますし、加熱式タバコも危険です。
二に、アルコールを控えること。
赤くなる人は要注意です。「百薬の長」は幻想で、最近の研究では
一滴も飲まないのが一番健康的とされつつあります。
三に、運動を心がけ、若い頃の体形を維持すること。
肥満はがんのリスクを高めますが、痩せすぎもがんを増やします。
肥満から糖尿病を発症すると、がんのリスクは2割も増えます。
特に膵臓(すいぞう)がんや肝臓がんは2倍になりますから要注意です。
運動はがんを積極的に防ぐために最も有効な手段です。144万人を
対象とした大規模な分析でも、ウォーキングなどの運動を週に5日
以上行っている人に比べ、がんの発症リスクが2割低下することが
明らかになっています。
□ 適度な運動
世界保健機構(WHO)や米国のガイドラインでは、1日30分、週5日
以上の運動を推奨しています。我が国の場合、運動習慣のある人は
男性で約33%、女性で25%にとどまります。
ただし、運動をすればするほど体に良いというわけではありません。
コペンハーゲンのジョギング愛好家千人以上を、ジョギングのペー
スや時間、頻度で3郡に分けて追跡した結果、軽いジョギングをする
人の死亡率は、しない人に比べ22%まで低下していました。中等度の
人でも死亡率は66%に減りましたが、激しいジョガーではなんと2倍
にもなっていました。
なにごとも、過ぎたるはなお及ばざるがごとし、ということです。
□ 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とはどういう意味ですか?
何をするにも、いき過ぎになっていると、それがどんなに良いこと
でも、むしろ不足ぎみや、不満足な状態と変わらないのです。
過度になってしまうようであれば、むしろ控え目にしている方が
よろしいようです。孔子の高弟に子貢という人がいました。
彼はなかなかの人物でしたが、人物評が好きで、孔子はややもてあ
まし気味のようでした。
四に、肉も糖質も適度にとる食事が必要。
栄養バランスのとれた食事とは、ごはんなど穀類の「主食」を基本に、
肉や魚、卵、大豆などのたんぱく質主体のメーンのおかず「主菜」、
たっぷりの野菜、きのこ、海藻などの「副菜」、そして「汁物」を
組み合わせた和定食が理想的です。 そして、一日の必要摂取量を
意識して、カロリーをとりすぎない工夫をすれば、ほぼ完璧です。
2021/10/01
私も肝に銘じて、心がけたいと思います。
2023年11月25日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美