お問い合せ

今日の気づき-「物をつくる前に人をつくる」

2024年4月7日のTBSテレビ「サンデー・モーニング」を見ておりました。

「Z世代」の「働き方」について、各コメンテーターの方々がいろいろと

意見を述べられておりました。

その中で、現在のパナソニックグループを創業した松下幸之助さんの言葉-

「物をつくる前に人をつくる」と言う言葉が出ておりました。

そうしたところ、同じ日-2024年4月7日「読売新聞-人生案内 増田 明美(スポーツ

解説者)」にも同様の言葉が掲載されておりました。

 

偶然とは思いましたが、改めて「物をつくる前に人をつくる」をインターネットで

調べて見ました。


 

□ 松下幸之助の名言で「人を作る」は?

 

まだ創業間もないころから、松下幸之助は、事あるごとに、従業員にそう話していた。

そのあたりの心境を、後年、次のように語っている。「当時、私の心境は”事業は

にあり”、つまりがまず養成されなければ、として成長しないをもってして

事業は成功するものではないという感じがいたしました。2021/01/23

 

□ 松下幸之助の何がすごいの?

 

松下幸之助は、1918年に松下電気器具製作所を創業し、初期には電球ソケットの

製造から事業をスタートさせました。その後、彼の革新的な発想で、アタッチメン

トプラグや二灯用差込みプラグなどのヒット商品を生み出し、日本の電気製品業界

に革命をもたらしました

 

□ 松下幸之助は「あなたは運がいいですか?」とよく質問しますが?

 

経営の神様、故・松下幸之助氏は採用面接の席で、「あなたは運がいい人ですか?」

と必ず質問し、その答えによって採否を決めたそうです が、どう答えた人が採用

されたのでしょうか?

答えは、「運が良い」と答えた人です。なぜなら、「運が良い」と答えた人は謙虚

で周りに感謝できる人。2021/01/21

 

□ 松下幸之助の「企業は人なり」とはどういう意味ですか?

 

「事業は人なり」:どんな経営でも適切な人を得てはじめて発展していくもので

ある。いかに立派な歴史、伝統を持つ企業でも、その伝統を正しく受けついでいく

人を得なければ、だんだんに衰微していってしまう。 経営の組織とか手法とかも

もちろん大切であるが、それを活かすのはやはり人である。

 


 

インターネットで検索致しましたところ、「PHP人材開発」の文章が大変、参考に

なると思いますので、ご紹介致します。


 

物をつくる前にまず人をつくる~松下幸之助の人材育成

2021年1月23日更新

 

新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、人事部門にもさまざまな課題が山積

しています。そうした課題に取り組んでいくうえでの指針となるような、松下幸之助

の人材育成観をご紹介します。

 

□ 物をつくる前にまず人をつくる

 

「松下電器は何をつくるところかと尋ねられたら、松下電器は人をつくるところです。

併せて電気器具もつくっております。こうお答えしなさい」

まだ創業間もないころから、松下幸之助は、事あるごとに、従業員にそう話していた。

そのあたりの心境を、後年、次のように語っている。

「当時、私の心境は”事業は人にあり”、つまり人がまず養成されなければ、人とし

て成長しない人をもってして事業は成功するものではないという感じがいたしまし

た。したがいまして、電気器具そのものをつくることは、まことにきわめて重大な

使命ではございまするが、それをなすにはそれに先んじて人を養成するということ

でなくてはならない、という感じをしたのであります。

それで日常の製作の仕事をするかたわら、そういうことを感じまして、そういう話

をさせたのであります。それで、そういう空気はやはりその当時の社員に浸透いた

しまして、社員の大部分は松下電器は電気器具をつくるけれども、それ以上に大事

なものをつくっているんだ、それは人そのものを成長さすんだ、という心意気に生

きておったと思うのであります。それが、技術、資力、信用の貧弱な姿にして、ど

こよりも力強く進展せしめた大きな原動力になっていると思うのであります」

ここで松下幸之助のいう人材の育成とは、単に技術力のある社員、営業力のある社

員を育成すればよいということではない。自分が携わっている仕事の意義、社会に

貢献するという会社の使命をよく自覚し、自主性と責任感旺盛な人材を育成するこ

と、いわば産業人、社会人としての自覚をもち、経営の分かった人間を育てるとい

うことで、それが松下幸之助がめざした真の意味での人材育成であった。

 

□ 人を使うのは公事である

 

松下幸之助は、企業というものは、たとえ自分が興した企業であっても、またどん

な業種であれ、世の人々の求めがあればこそ成り立っている公の機関、公器である

と考えていた。

そのような認識に立つなら、企業の活動にあたって人を使うということも、私事で

はなく、公事であると、次のように言っている。

「自分一個の都合、自分1個の利益のために人を使っているのではなく、世の中に

より役立つために人に協力してもらっているのだということになろう。

そしてそう考えれば、やりにくいことをあえてなし遂げる勇気も湧いてくる。

たとえば、人を使って仕事をしていれば、時には叱ったり、注意をしなければなら

ないことも出てこよう。ところがそういうことは、人情として、されるほうもする

ほうも、あまり気持ちのよいものではない。ともすればめんどうだとか、いやなこ

とはしないでおこうということになりがちである。

しかし、企業は社会の公器であり、人を使うことも公事であるとなれば、私情でな

すべきことを怠ることは許されない。信念をもって、世の中のために、叱るべきは

叱り、言うべきは言わねばならないということになる」

経営者、責任者も、さまざまな感情をもった人間である。だからともすれば、その

感情にとらわれて、なすべきことを怠ることになりがちである。

だから、つねに、”人材育成は公事”という観点から、私心にとらわれないようにし

ようというのである。


 

現在、多くの企業は「人をつくる」ということをどのように捉えているのでしょうか。

 

「Z世代」は、終身雇用よりもキャリアアップを考え、転職希望者が増加傾向にあり

ます。

人手不足、人材不足、少子高齢化、人口減少、労働人口の減少等々、多くの変化が

これからも問題視されると思います。

このような状況下で、「働きがい」「生き甲斐」「やり甲斐」をもって、生きてい

かなければならないとすれば、心して頑張っていただきたいと思います。

企業も初心にかえり「人をつくる」と言うことに重点をおくことで、「Z世代」の

ニーズ(心)を捉えられるのではないでしょうか。

 

 

2024年4月7日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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