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書籍「運のいい人の法則」④

PART3 幸運な人生をつかむために

 

・幸運のレッスン

 

✳️ 私たちは「運のいい人」「運の悪い人」として生まれてくるのではない。幸運や

   不運の大半は、自分の考え方や行動によってつくりだすことができる。さらに、

      一連の研究を通じて、幸運な人生には四つのシンプルな法則があることもわかった。

 

第一の法則は、チャンスを最大限に広げる。運のいい人に共通する性格は偶然のチャン

スをつくりだし、チャンスの存在に気づかせて、チャンスに基づいて行動させる。

 

第二の法則は、虫の知らせを聞き逃さないこと。運のいい人は直感と本能を信じて、

心の声に耳を傾け、正しい判断をする。

 

第三の法則は、幸運を期待すること。運のいい人は将来に対する期待度が高く、予言が

当たるかのように、「思ったとおり」になって、夢や目標の実現をうながす。

 

第四の法則は、不運を幸運に変えることだ。運のいい人は立ちなおりが早く、不運に

見舞われても、それを幸運に変える力を持っている。

 

✳️心理学とは、人の気持ちや行動を理解することだけではない。より幸せで満足でき

     る人生を送れるように、心理的なへんかや成長をうながすための学問でもある。

 

○ 幸運のワークショップ

 

♦️ステップ1  幸運宣言

 

♦️ステップ2  幸運のスコアをつける

 

♦️ステップ3  日常生活で実践する

 

「運を鍛えるレッスン」

 

法則1 チャンスを最大限に広げる

 

○ ポイント1    運のいい人は、「運のネットワーク」を築き、それを広げている。

 

○ ポイント2    運のいい人は、方の力を抜いて生きている。

 

○ ポイント3  運のいい人は、新しい経験を喜んで受け入れる。

 

法則2 虫の知らせを聞き逃さない

 

○ ポイント1  運のいい人は、直感と本能に耳を傾ける。

 

○ ポイント2  運のいい人は、直感を高める方法を知っている。

 

法則3 幸運を期待する

 

 

○ ポイント1  運のいい人は、幸運が将来も続くだろうと期待している。

 

○ ポイント2  運のいい人は、たとえ可能性がわずかでも目標を達成するために

 

 

○ ポイント3  運のいい人は、対人関係がうまくいくと思っている。

 

法則4 不運を幸運に変える

 

○ ポイント1  運のいい人は、不運のプラス面を見ている。

 

○ ポイント2  運のいい人は、不運な出来事も、長い目で見れば最高の結果になると

                        信じている。

 

○ ポイント3  運のいい人は、不運にこだわらない。

 

○ ポイント4  運のいい人は、積極的に行動して将来の不運を避ける。

 

ステップ4 幸運の日記

 

ステップ5 あなたは運のいい人になれる

 

○ より幸せな人生をめざして

 

♦️ パトリシアの場合

 

♦️ キャロラインの場合

 

♦️ ロバートとマリリンの場合

 

♦️ ジョゼフの場合

 

♦️ まとめ

 

♦️ より幸運な未来をめざして

 

「私たちは誰でも幸運であり不運でもある。不運に見舞われても我慢して前に進みつづ

けることができる人は、幸運がやって来たときに、たまたまそこにいて幸運をつかむこ

とができる」 ロバート・コリアー(作家)

 

訳者あとがき

 

あなたは運のいい人? それとも運の悪い人?

自分ほど運の悪い人はいないと思っている人は、この本をぱらぱらとめくりながら、

「幸運の法則なんて、どうせ自分には関係ない—-」とつぶやいているかもしれない。

そんな人にこそ、この本を読んでほしい。あなたの運を変えるコツはとてもシンプル

で、今すぐ実践できることばかりだ。

自分は本当にツイていて、運命の女神がいつも見方してくれると思っている人も、ぜひ

この本を読んでほしい。あなたの運をさらに鍛えて、ますます幸運をつかむ方法を教え

てくれるのだから。

 

著者のリチャード・ワイズマンはプロのマジシャンとして活躍しながら、顧客がトリッ

クにだまされる心理に興味を持ち、それが高じて心理学者になった。そのユニークな経

歴のおかげだろう。「運」を心理学的に分析するという、いささかミスマッチなテーマ

を思いついた。

人は、幸運の星のもとに生まれるわけではない。不運な人生を運命づけられているので

もない。それなのに、世の中には「運のいい人」と「運の悪い人」がたしかにいるようだ。

ここでいう「運」とは、たとえば宝くじで当たるように、偶然にまかせるたぐいのこと

ではない。仕事でチャンスをつかんで成功するとか、直感で決めたことが最高の結果を

生むとか、自分の行動や考え方しだいで変わる可能性のある「運」だ。だからこそ、そ

れにまつわる心理を研究すれば、幸運に関する科学的な法則が見つかるのではないか。

こうしてワイズマンは、一○年がかりで数百人の「運のいい人」「運の悪い人」を対照

に数々の実験を行い、ついに「運を鍛える四つの法則」を発見したのだ。

面白いのは、「幸運のワークショップ 」の名づけたプログラムに基づき、四つの法則

を実践させているところだ。その結果が、体験談をとおして生き生きと紹介されてい

る。運の悪い人は「こんな運のいい経験は初めてだ」と無邪気に喜び、運のいい人は

「意外なかたちで自分の運がさらに上向いた」と驚いている。

 

幸運な出来事を自分で引き寄せ、ときには不運を幸運に変えることもできる。それも簡

単な四つの法則に従うだけで—–。そう聞かされて、その法則を知りたくないと思う人

がいるだろうか。実際、この本はイギリスとアメリカでベストセラーとなり、メディア

でも多いに注目されている。

英BBCテレビの特集では著者のワイズマンが、運のいい人と運の悪い人と座談会をした。

この本で紹介されている実験もいくつか行って、違いを比較しながら、それぞれにアド

バイスを送っている。とくに運の悪い女性の表情の変化が興味深い。

米NBCテレビでも、愉快な公開実験が行われた。「運のいい人は方の力を抜いている

から、予想外のチャンスに気がつきやすい。一方、運の悪い人は狭い範囲にしか注意が

及ばす、目の前にあるチャンスも見逃してしまう」と熱弁をふるうワイズマン。

その背後の掲示板には、「デニスへ。このメッセージに気がついたら一○○○ドルをプレ

ゼント!」という張り紙がある。

ところが、ホッパーはワイズマンに指摘されるまで、その張り紙に気がつかない。

インタビューに集中するあまり、一○○○ドルをみすみすもらいそこねたのだ。

 

ちなみに、私の幸運のスコアは4。自分でも思っていたとおり、まあまあ「運のいい

人」となった。意外だったのは四つの法則のうち、「不運を幸運に変える」ことに関す

る点数が高くて、「幸運を期待する」ことに関する点数があまり高くなかったこと。

自分ではけっこう楽観的な性格のつもりだったけれど、実は無理やり不運を幸運に変え

ていたのかも?

 

それはさておき、これからは将来に対してさらに前向きに考えて、私を待っている幸運

をつかもう。

 

二○○四年一月

         矢羽野 薫


 

不運の男が傘を売れば、雨はやむだろう。

ロウソクを売れば、太陽は沈まない。

棺桶を作れば、誰も死ななくなる。——–イディッシュの言い伝え

 

幸運な男を海に投げ込むと、

魚をくわえて浮き上がってくる—–アラブの格言


 

今回で、最終となります。

興味のある方は、是非、ご購読をお願い致します。

 

 

 

2024年8月24日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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