Think clearly シンク・クリアリー ①
この書籍を購入したきっかけは、「最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送る
ための思考法」のサブタイトルに惹かれたのです。
4年前-満65歳の時に購入したのですが、これまでページを開いたこともなく、積読
状態でした。
今回、読み始めておりますが、すべてをご紹介することは時間的にも無理ですので、
目次に添いながら、私の気に入った文章をピックアップして、お伝えしたいと思います。
宜しければ、是非、購読の上、お読みいただければ幸いです。
この複雑な世界を生き抜くための、鮮明なる指針。
心理学、行動経済学、哲学、投資家や起業家の思想をひもとき、スイスの知の巨人が
まとめ上げた、未来が変わる「52の考え方」。
世界で話題沸騰のベストセラー
「見識の宝庫だ?」イリス・ボネット(行動経済学者・ハーバード大学教授)
サンマーク出版 令和元年、最も売れた書(honto調べ) 20万部突破!!
○「一度手にしたら、あなたは二度と手放せなくなる」—
テンリー・E・オルブライト
(マサチューセッツ工科大学共同イニシアチブディレクター・
ハーバード大学医学部名誉教授)
○ 「どうすればよい人生を送ることができるか、驚くほど多くの助言を
与えてくれている」
—ジェームズ・R・フリン
(ニュージーランドオタゴ大学名誉教授・フリン効果発見者)
○ 「ただ普通に読むのではもったいない。
一語一語、ゆったりと味わうように読んでいる」
—フランク・エルストナー(テレビ司会者)
○ 「ヨーロッパでもっとも才気あふれる思想家のひとりだ」
—–マット・リドレー(ベストセラー作家)
○ 「巧でわかりやすく、とても説得力がある」
—ゲアハルト・シュレーダー(ドイツ元首相)
【本書と著者に寄せられた声】
Think clearly シンク・クリアリー
The Art of the Good Life
52 Surprising Shortcuts to Happiness
By Rolf Dobelli
ロルフ・ドベリ—–【著】 安原 実津—-【訳】
最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送る為の思考法
サンマーク出版
「思考の道具箱」は、雑多な知識よりも、お金よりも、コネよりも、人生にとっては
大切なものである。
Think clearly—-contents
はじめに
□ よい人生を送るために必要な「思考の道具箱」
私たちが生きている世界を理解するためには、いろいろな思考法がつまった「道具箱」が
あるといい。そして私たちの日々の暮らしにも、同じような思考の道具箱が必要なのだ。
□ これがあれば、人生はきっと上向いていく
より良い人生を送るためのさまざまな思考法。そういう枠組みのことを、「人生のオペ
レーションシステム」などと呼ぶだろう。でも私には、少々古くさい言い方と言われる
かもしれないが、「思考の道具箱」と呼んだほうがしっくりくる。
ここでお伝えする「五二の思考法」は、それによって「人生が絶対うまくいく」と約束は
出来ないにしても、間違いなくあなたの人生がうまくいく可能性を高めてくれるはずだ。
ロルフ・ドベリ
1. 考えるより、行動しよう—-「思考の飽和点」に達する前に始める
□ 文章がどんどん書けるようになるための秘訣
「文章を書くための最大の秘訣」を教えよう。
その秘訣は、何を書くかというアイデアは、「考えているとき」にではなく「書いて
いる最中」に浮かぶということだ。
この法則は、人間が行う、ありとあらゆる領域の活動に当てはまる。
先行きを完全に予測できる人はいない。最高の教養を身につけている人でも、先が
読めるのは、特定方向の数メートル先までだ。予測できる境界線の先を見たければ
その場にとどまるのではなく、前に進まなくてはならない。
つまり、「考える」だけではだめで、「行動」しなければならないのだ。
□ それ以上長く思い悩んでも1ミリも先に進まない
頭の中で検討を重ねることに、意味がないわけではない。短期間でも集中して考えれ
ば、とてつもなく大きな気づきがある。しかし、時間とともに新たに得られる認識は
どんどん小さくなり、すぐに思考は「飽和点」に達してしまう。
頭の中で熟考しても、懐中電灯で照らす程度の範囲にしか考えは及ばないが、行動を
起こせばサーチライトであたりを照らし出したかのように、一気にいろいろなものが
見えるようになる。その強い光は、考えただけでは見通せない世界の奥まで行き届く。
それに、いったん先を見通せる新しい場所にたどり着いてしまえば、懐中電灯を使った
頭の中での熟考もまた力を発揮するようになる。
□ 考えるだけのほうがラク、行動するほうが難しい
考えるだけで先に進めないことは私にもよくある。思考の飽和点をとっくに過ぎて
いても、つい考えすぎてしまう。
どうしてだろう? それは、考えるほうが簡単だからだ。
率先して行動を起こすより、考えているだけのほうが気楽だ。実行に移すより
ぼんやりと思いをめぐらせているほうが、心地がいいのだ。
考えているだけなら失敗するリスクはゼロだが、行動すれば失敗のリスクは確実に
ゼロより高くなる。ただ考えたり、他人の行動にコメントしたりするだけの人が
多いのはそのためだ。
考えているだけの人は現実とかかわらない。そのため、挫折する心配は一切ない。
一方、行動する人は挫折のリスクと無縁ではないが、その代わり経験を積むことが
できる。
「望んでいたものを手に入れられなかった場合に、手に入れられるのは経験である」
という、この状況を表すのにぴったりの有名なフレーズもある。
□ 何を描きたいかは、描きはじめないとわからない
パブロ・ピカソは「新しいことに挑戦する勇気」がいかに大切かを、きちんと理解
していた。
ピカソはこう言っている。「何を描きたいかは、描きはじめてみなければわからない」。
同じことは、人生にも当てはまる。
人生において自分が何を求めているかを知るには、何かを初めて見るのが一番だ。
この章を読んで何かを行動を起こしてみようと思った人も、考えているだけではよい
人生は手に入らないということだけは常に頭に入れておくようにしよう。
心理学には、「自己内観における錯覚」第11章参照)という言葉がある。
これは、自分の思考を省みるだけで、自分が実は何に向いているのかや、何にもっとも
幸せを感じるのか、また自分の人生の目標や人生の意義までも徹底的に究明できると
いう「思い込み」を表す言葉だ。だが、自分の思考を探ってみても最後にたどり着く
のはおそらく、気分の波と、とりとめのない感情と、曖昧な思考だらけの混沌とした
泥沼だけだ。
だからあなたが次に重要な決断を迫られたときには、そのことについて入念に検討は
してみても、考えるのは「思考の飽和点」までにしよう。
思考が飽和点に達する速さに、あなたは驚くに違いない。そのポイントにたどり
着いたら、懐中電灯はいったん決して、今度はサーチライトに切り替えよう。
ビジネスでもプライべートでも、あなたのキャリアにも恋人との関係においても、
この法則は役に立つ。
この続きは、次回に。
2024年9月12日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美