ドラッカー先生の授業-ビジネス書の感想⑫
ドラッカー先生の教え-まとめ
□ 世の中の常識は、得てして間違っている。
誰かが事実とは異なる仮説を立て、みんながそれを信じてしまうと、
間違った常識が生まれる。
この教訓を判断にうまく活かすには、「常識」の根拠を探りそれが本当に
信頼に足り、妥当なものかを見極めることだ。
そのためには一般に、「タマネギの皮」をむくようにしておおもとの根拠に
たどり着く必要がある。
□ 自信を培ううえでは、次の四つの取り組みも役に立つ。
① 様々な仕事、とりわけこれまで経験したことのない仕事を探して、
機会を見つけては自分から手を上げ、縁の下の力持ちになろう。
② 専門性を身に付けよう。すると自信とパワーが湧き上がってくるはずだ。
③ 空想の宝を活かそう。
心の中でバラ色の空想をすると、成功へのリハーサルになる。
空想の中身は、あたかも本物の経験であるかのように心に刻まれるため、
一気に自信が強まる。
④ 胸を張って堂々とふるまおう。
すると本当に自信がみなぎってくる。
例え不安を抱いていたとしても、人前では必ず自信を示すのだ。
□ 過去の栄光にしがみつく企業は、いずれ必ずつまずくだろう。
しかも、その痛手は途方もなく大きいかもしれない。
繁栄を続けるためには、変革を避けては通れない。
潮目の変化に備え、いざというときには過去の遺産を全て捨てる覚悟をしておくのだ。
時代の先を読み自ら変革を起こして、未来を切り開けばなおさら望ましい。
□ 問題を解決しようとするときは、経験ではなく知識不足を武器にするとよい。
このドラッカー先生の教えに関連して、私が自分なりに導いた結論は、
マネジメントに限らずあらゆる問題について、「解決できないのではないか」と
心配するには及ばないという事だ。
最初は、具体的な知識、経験、専門性などが足りないとしても、それは必ずしも不利には
働かない。むしろ、最初は敢えて知識のない状態で臨むのが、どのような問題についても
最適な解を導くいちばんの近道だろう。
□ マーケティングと販売をめぐるドラッカー先生の教えをまとめると、以下のようになる。
・マーケティング戦略が的外れでは、いくら実行力が高くてもあるいはマーケティング戦術が
すぐれていても戦略の不備を補うことはできない。
戦略こそが生命線なのである。
・将来は予測できないが切り開くことはできる。
将来がどうなるのか思い悩むのはやめよう。
今後の成り行きなど、だれにもわからない。
「自分にはどうしてできないのか」などという発想は、決してすべきではない。
それよりも、目標を定め、達成には何が必要かを考え、状況分析をするのだ。
それができたら次は、起こす番である。
自分の手で将来を切り開いた人々は大勢いるのだから、きっとあなたにもできるはずだ。
・自己啓発の基本的考え方は、
「マネージャーは、皆強みと弱みを持っている」
私達は、強さを伸ばし弱みを打ち消すよう努力すべきである。
今回で「ドラッカー先生の授業」を読んでの感想は、終わりとなります。
私の場合は、株式会社シニア・イノベーションにとって参考になり、また、自分自身の人間性を
高めることに参考になったことを明記しました。
読み手の目的意識で参考になることも異なります。
是非、「ドラッカー先生の授業」を読んでいただき、私とは異なるご意見がありまたら「お問い合わせ」
フォームにてお願い致します。お待ちしております。
株式会社シニア・イノベーション
代表取締役 齊藤 弘美