ドラッカー 2020年の日本への「預言」-②
□ 自らの専門性をいかし、課題解決に向けて成果を上げ達成感を得ることを望みます。
週2日 PM10:00か11:00
□ 「知識社会にはひとりひとりの人間について、自らの社会的地位と機能を見出す
コミュニティ」が必要である。→ 非営利組織とボランティア
□ 知識ワーカーは、明確な目的のもとに自らの知識や専門性を用いて成果を出し、
達成感をえることを強く求める人です。
知識ワーカー特有の達成欲求を満たすこともある。
□ 日本の知識ワーカーは、コミュニティを求めているが富裕な若い知識ワーカーほど、
それを必要としている。
□ 非営利組織の定義
1. フォーマル—つまり法人格は問わないが、組織的な実在を有している。
2. 民間であること—つまり政府から独立していること。
3. 非営利であること—つまり組織の所有者や理事などで剰余金(利益)を
分配しないこと。
4. 自己統治をしていること—つまり自己の活動を自分たちで管理しており、
外部の組織にコントロールされていないこと。
5. 自発的(ボランタリー)であること—つまり活動や運営の実際において
自発的な参加があることです。
□ 非営利組織の3つの機能
第一—物やサービスを必要とする人々(あるいは動植物などの環境)に対して、
提供する機能です。
第二—人々が必要な物やサービスを自分で調達する力をつけ、自立できる
ように支援する機能です。
第三—政策や制度、慣習を改善するように提案したり、世論を喚起する
機能でこれはアドボカシーと言われている。
□ 「人間変革機関」と「市民性創造」という2つの役割。
人間変革機関—「人間を変える」
全心臓学会の目的は、中年の人達が自ら健康を管理し、健全な生活を食事、
禁煙と節酒、適度な運動によって心臓病の予防を実践できるようにすること。
サードセクター—-より健康になったり、人生観を変えたり、自立心を育むなど、
サービスを 受ける以前よりも良い状態になっている。人間を良い状態、良い
方向へ変える。
□ 人間変革から社会変革へ
「市民性創造」—市民として我々にできることは、数年に一度投票し毎年税金を
払うことだけである。しかし、社会セクターの組織ボランティアとしてならば、
一人ひとりの人間が再び世の中の変えることができる。
↓
人間は、社会のために役割を持ち、貢献したいという欲求を持っているが、
知識ワーカーはより強くそれを求める。
□ 非営利組織—自己評価手法
① われわれの組織の使命は何か—-機会、能力、コミットメントがポイントである。
機会–ニーズとチャンス
能力–組織が有する知識、技術の質と量のことを指します。
コミットメント—自発的な覚悟と約束というべきもの。
② 顧客は誰か-サービスを受ける人々と支援してくれる顧客
あなたの組織のサービスを受けることも拒否できる顧客
満足させねばならない顧客
↓
支援してくれる顧客—寄付者、ボランティアそして会員
寄付者–資金源、ボランティア—人的資源
③ 顧客は何を価値あるものと考えているか。
顧客の価値とは、ニーズ、価値観、期待です。
④ 成果とは何か。
「われわれの組織の成果は何か」
「成果を上げ、この世の中に何かをもたらすために存在しているのだ」
アウトプットとアウトカム
「選択」と「集中」—得意な仕事をさせる。
⑤ 計画は何か。
われわれの組織の計画はなにか
↓
計画とは、一定期間内に達成すべき目的とそれを達成するための方法を
定義することです。
計画は、技術ではなく責任である。
リーダーとスタッフが何を遂行しなければならないかを明確にし、
それについて責任を促すための手段が計画である。
計画は、組織の使命に基づき中長期の目標、年度目標を決定する。
□ コミュニティビジネスは、社会、企業などの小ビジネス促進策である。
この施策は、地域開発や雇用対策の実行手段として施行されてきた。
NPOは、中小企業や個人事業主と並び、小ビジネスの担い手として
位置づけられ、補助金や強化策の対象となる。
この続きは、次回に。