企業とは何か-⑥
第6章 分権制はすべての答えか
分権制はどこまで適用できるか
・事業部内での分権制
分権制がもたらす利点
・シボレー事業部のケース
市場による判断
・市場とコスト
リーダーをいかに育成するか
・リーダーは小事業部から
・リーダーの育成が最重要の課題
□ 組織にとっては、リーダーを育てることのほうが、製品を効率より低コストで
生産することよりも重要である。
□ 創造力を発揮する意欲と能力をもつ責任感あるリーダーがいなければ、
いかに優秀な組織といえどもその優秀さを発揮することはではだきない。
Part:Ⅲ
第Ⅲ部 社会の代表的組織としての企業
第7章 個の尊厳と機会の平等
アメリカの社会観
・個と社会との関係を重視する
・社会の約束と信条の実現
・望むべきもの
中流階級社会が約束するもの
□ アメリカの政治哲学の基本は、個としての人間の重視という際立って
キリスト教的な思想である。ここから第一に、正義の約束すなわち機会
平均の約束が生じる。第二に、自己実現の約束よき生活の約束より正確に
いうならば、一人ひとりの人間の尊厳の約束、すなわち位置と役割への約束が
生じる。
・九割を超える中流階級意識
□ アメリカン・ドリームにおける中流階級社会とは無階級社会である。
それはマルクスのコートピアにおける報酬の平等ではなく、正義の平等に基づく
無階級社会である。
・個の尊厳と機会の平等
□ キリスト教社会では、機会の平等という正義を与えることなくして、社会的な位置、
役割、意味という尊厳を与えることはできないということだった。同時に、社会的な
位置と役割という尊厳を与えることはできないということだった。
社会の代表的組織
□ 個たる人間は、プロパガンダや心理操作ではなく、現実に重要な存在たることに
よってのみ得ることのできる尊厳を必要とする。
・結果の平等ではない
真の機会の平等は実現するか
□ 近代産業社会で機会の平等が満足しえる形が実現されていないことには、三つの原因がある。
・昇進に恣意性がある
第一に、昇進のシステムが合理的でも納得できるみのではなく、しかも昇進の基準が
客観的なものになっていないことがあげられる。
・学歴が偏重される
第二に、昇進が学歴を偏重して行われていることが、あげられる。学歴は何も保証しない。
学歴のない有能な者を昇進させなければならない。意欲のある者を学校に行かせるための
支援も必要である。能力査定の労を省くための学歴重視などもってのほかである。
・能力が評価される場がない
第三に、能力が正当に評価される場のないことがあげられる。
若い者に能力を示す機会を与え、彼らに関心をもつ者と接触する機会を
与えなければならない。
※ 独自で読んでいただければと思います。
この続きは、次回に。