知識ゼロからのイノベーション入門⑬
第13話 挑戦第一。行き詰まらずしてイノベーションはない。
ベゾスは、行き詰まらずしてイノベーションはあり得ないことをよく理解している。
株主に対し、「大失敗を恐れてはホームランなど打てない!」
「イノベーションには、失敗はつきものである!」
社員に対し、
・ よけいなことに首を突っ込め!
・ たくさん実験しろ!
・ 袋小路にはまる経験をしろ!
・ 難問にぶつかったら、「必ず方法を考え出すぞ」と意欲をかき立てろ!
・ 「制度化されたイエスだ!」
・ 新しいことに挑戦すべきか迷ったら、「かまうもんか」と自分に言い聞かせろ!」
第14話 優秀な人材を集め、少人数のチームで動かす。
⚪️ 採用するのは最高の人材
テクノロジー企業の経営者の多くが、優れた人材だけでチームをつくれば最高の仕事ができると
信奉しているのだ。ベゾスも同様だ。アマゾンの創業期から、ある程度の
能力がある人材ではなく、最高の人材でなければ採用しないと考えていた。
⚪️ 「ピザ2枚分のチーム」の威力
ベゾスの採用へのこだわり—大前提は「最高の人材でなければとる必要なし!」
プラス—-
① 自らが優れた人材を雇えるほど集中力があり、仕事熱心で、頭の切れる人
② 経営者意識を持つ人
③ 新しいことにチャレンジした経験がある人
④ 世界を変えられると本気で信じている人
⑤ 一緒にいて楽しい人
⑥ 顧客の立場からものを考えられる人
こうして集めた優秀な人材を少人数で動かす。
単位は「ピザ2枚分のチーム」だ。
ピザ2枚でお腹が一杯になる6〜10人で最高のチームを組み、プロジェクトに当たらせる。
これがアマゾンの成長の原動力となっている。
第15話 ライバルが真似できないほどイノベーティブな体質になる。
ベゾスは、アマゾンに理想的な企業文化を築きたいと考えていた。
緊張感にあふれ、かつ居心地がよく、みんなが想像もしていないような新しいことに
挑戦し続ける会社だ。
思い描いたのは、マイクロソフトやディズニー、世界最大の物流会社フェデックスだ。
「ライバル会社でも、企業文化まで真似ることはできない」と言い、もののつくり方など
システムは導入できるが、文化はそうはいかないことを知っていた。
イノベーションの結果は真似できても、イノベーションを起こす企業文化を真似ることは
できないのだ。ベゾスは一方で、企業文化は起業家が心に描いた通りの姿が30%、
初期の社員の質が30%、偶然の作用が40%の混合文化であると言う。
「偶然の作用で厄介なのは、一度定着したらそれまでということ。
根づいた企業文化を変更する術はない」とも言っている。
◾️ 日本のイノベーション2◾️改善のプリウス
・ 生産方式に革命を起こす
トヨタは、大変なイノベーション企業である。
その代表の一つが、モノづくりに革命を起こした「トヨタ生産方式」だ。
① ジャスト・イン・タイム
② 知恵による改善
・ いい製品を売れる価格で
トヨタのもう一つのイノベーションは「プリウス」だ。
「このままでトヨタは21世紀に生き残れるか」という危機感から開発がスタートしている。
開発キーワードは環境。
単にトヨタ1社のためだけではなく、自動車業界のためにという思いが込められている。
次回は、 第2章 [グーグル]
ラリー・ペイジの組織型イノベーション
—-要は「アイデア」だ
この続きは、次回に。