第2回 認知症医療介護推進フォーラム ③
◽️ ストレッチ、筋力トレーニング、有酸素運動、脳活性化運動などを
1日90分、週2回、計40回/6ケ月間
◽️ 運動すると海馬の容積が増加する。
◽️ 運動をしている人は脳内のβアミロイドが少ない!
アミロイドβタンパク質
これは、このページの承認済み版であり、最新版でもあります。
富田 泰輔 東京大学 薬学研究科
DOI:10.14931/bsd.4523 原稿受付日:2013年12月7日 原稿完成日:2014年1月4日
担当編集委員:漆谷 真(京都大学 大学院医学研究科)
英:amyloid-β protein、Aβ
同義語:アミロイドβペプチド、amyloid-β peptide、βアミロイド、β-amyloid
アルツハイマー病の病理学的特徴の一つである老人斑の主要構成成分は、アミロイド
βタンパク質(Aβ)と呼ばれる40アミノ酸程度のペプチドである。
Aβ沈着が病理学的に捉えられる最初期病変であること、Aβが凝集し、直接神経細胞毒性を
示しうること、そして家族性アルツハイマー病患者の遺伝学的解析から、Aβの産生および
蓄積の異常がアルツハイマー病の発症に深く関係しているという「アミロイドカスケード仮説」が
現在広く支持されている。
Aβは前駆体タンパク質APPの部分断片であり、βセクレターゼおよびγセクレターゼによる
連続した切断によって産生、分泌される。
そして細胞外で様々な経路において分解を受ける。
したがってセクレターゼ活性の制御やAβ分解経路の活性化はアルツハイマー病治療戦略として
重要であると考えられている。
アミロイドβタンパク質とは、
APPはβ及びγセクレターゼによる切断を受ける。
アルツハイマー病患者脳において蓄積している脳血管アミロイドアンギオパチーや老人斑の
生化学的解析から、その主要構成成分として同定された40アミノ酸程度のペプチドである[1]。
Aβ沈着が病理学的に捉えられる最初期病変であること、Aβが凝集し、直接神経細胞毒性を
示しうること、そして家族性アルツハイマー病患者の遺伝学的解析から、Aβの産生および
蓄積の異常がアルツハイマー病の発症に深く関係しているという「アミロイドカスケード仮説」が
現在広く支持されている。
この続きは、次回に。