認知症にならないための 決定的予防法㊱
[子供とアルツハイマー予防]
小児科医として多くの著者があるドクター・ウィリアム・シアーズによると子供は小学校で
健康な食品を選ぶよう教えられており、そうした習慣を大人になるまでつづけます。
一人の父親として、私は家族そろっての夕食は、子供に健全な学習習慣や社交術を
身につけさせる機会として、重要なものだと考えています。
家族で食事をすれば、子供が宿題と課外活動の優先順位をつけ、計画を立てられるよう
助言することができます。
ある日、私が夕食の席で、病院にひどく神経質なスタッフが何人かいた、
「劣等感」ゆえにありもしない脅威に反応している、と妻に話しているのを、当時、
8歳だった息子のヴィニーが聞いていました。
私が自分の意見を率直にぶつけたところ、彼らは過剰反応するのをやめました。
翌日の夕食前に、ヴィニーが私のところにやってきて、クラスのいじめっ子が、
友達をいじめていたと言うのです。
ヴィニーはいじめっ子に、きみには劣等感があるんだ、と言っていじめをやめさせたのだそうです。
「父さん、そう言ったら、あいつは本当に考え込んじゃって、ぼくらに構わなくなったんだ」。
ヴィニーはそのころ、優越感と劣等感の区別もついていなかったのですが(いまでは、
ヴィニーは有名なセラピストになっています)。
子供は自分の面倒を見てくれる大人の言うことに耳を傾け、その行動を真似るものであるのを、
私は父親として、医師として知っています。
われわれが調和のとれたよい比率で、健康的な食事をすれば、彼らはそれに従います。
アルツハイマーを防ぐ道は、今日、子供たちに範を垂れることから始めるのです。
この続きは、次回に。