認知症にならないための 決定的予防法㊹
2 アイソメトリック運動で筋力強化
<3つのエクササイズ>の二つ目は、筋力強化です。
このプログラムでは、筋力強化の運動として、アイソメトリック運動をお勧めします。
アイソメトリック強化運動は、脳を活性化する成長因子を刺激することができます。
特別の器具も必要ありませんし、車内でも、レストランの待ち時間でも、店で列をなしている
ときでも、場所と時間を選ばずに実践できます。
きちんとおこなえば、アイソメトリック運動は筋力を増し、訓練した筋力の機能的能力を高めます。
やり方—※ 書籍を参考にして下さい。
注意—-※ 書籍を参考にして下さい。
歩行運動(有酸素運動)は抵抗力の少ない、リズムに乗った運動であり、複数の筋肉群を一度に
使いますが、アイソメトリック運動による筋力強化は個々の筋肉群で、一種の緊張と
抵抗力を使います。
筋力強化運動はそもそも無酸素運動であり、多くの人が脳にとって最もよい運動であると
考えています。
アイソメトリック運動は筋肉量を増し、血圧を下げ、脂肪を筋肉に変えます。
筋力強化運動は代謝率を上げ、インスリンの需要を減らします。
アイソメトリックによる筋力着ようか運動は、ホルモンのパランスを保つのに役立ち、
同化ホモルン(甲状腺ホルモン、テストステロン、エストロゲン、ヒト成長ホルモン)を刺激し、
コルチゾールなどの異化ホルモンを減らす一助となります。コルチゾールを生成する副腎を抑制し、
インスリンを減らすと、それによって高血圧、糖尿病、アルツハイマー病になる可能性も
減らすことになります。
毎日、アイソメトリック運動で筋力を着ようかすれば、脳をじかに刺激し、ヒト成長ホルモン、
テストステロン、エストロゲン、甲状腺ホルモン—いずれも同化ホルモン、つまり味方—を
より多く生成させて、脳を守ることになります。
それぞれのアイソメトリック運動では、次の指示に従ってください。
1 運動の姿勢を10秒間保つ。
2 5秒間の休憩をする。
3 もう一度、運動を繰り返して10秒間保つ。
4 5秒間の休憩を保つ。
5 5回繰り返すまで、運動を続ける。
6 次の運動に移行して、同じパターンをおこなう。
7 体調がよければ、一度に合計3セットまで実施できる。
8 始める前に、178ページの注意事項を読んでください。
覚えていてください。
筋肉質な体は、筋細胞の数を増やすのではなく、一つひとつの筋細胞を大きくすることで
得られるのです。同じことが脂肪についても言えます。
ただ、脂肪細胞を大きくしているだけなのです。
この続きは、次回に。