お問い合せ

認知症にならないための 決定的予防法-69

2 話し合う

 

ストレスのレベルがあまりにも高ければ、友人や家族、心理カウンセラー、牧師、司祭、

ラビなどに話しましょう。

批判されることなく、自分の感情を外にだすことが、精神衛生上きわめて重要なのです。

一般には、心理カウンセリングを受けると、対処技能を高めるうえで役立つので、

人生のストレス要因に振り回されなくなります。

 

3 休む時間をとる

 

人生のストレス要因はつきることがないので、限界に達する前に、一人になる時間をとりましょう。

一人になることで、人生における自分の静かな世界を見出すことができます。

その内なる場所が、人生に意味をもたらすのです。この世の心配事や責任から離れて、

自分を育む時間をとり、内面を強くし、心身を癒す時間を見つけてください。

 

4 精神面または進行を取り戻す

 

 

数多くの研究から、精神生活に重きを置く人や、礼拝に通う人は、人生のストレス要因にうまく

対処することができ、アルツハイマー病になる可能性も低いことがわかっています。

信仰は目的意識を与え、人生に希望がないように思われるときでも、希望感を与えてくれます。

教会の活動を通じてすこやかな毎日を送るのに欠かせない、助け合えるよい仲間も得ることが

できるので、より思いやりに満ちた寛大な世界が広がります。

自分が満足しており、支えられ、許されていると感じるとき、体内のコルチゾールの値は

低くなることが研究結果から判明しています。

祈りや精神生活は寛大になることを教えてくれます。

寛大な心は、どんな神経伝達物質からも誘導されない本質的な均衡状態に結びついているのです。

私たちが社会生活を営む文明人となれるのは、そう決心するからなのです。

つまり、強者が弱者に付け込む野蛮な振る舞いに加担するのではなく、他者を助け、

思いやる能力をもつことです。

生理学的には、寛大になることで、右の前頭前野の悲観的な中枢を封じ、楽観的な中枢を活性化し、

ドーパミンとセロトニンを引き出すため、それによって今度は同化ホルモンが刺激されて、

交響楽はまた完全に調和のとれた状態に戻るのです。

 

 

5 助け合いの絆を強める

 

 

パートナー、家族、友人、あるいは支援グループとのつながりは、気分を向上させ、対処能力を高め、

さらには免疫システムまで強めることが証明されています。

ストレスに対処できる人はたいてい、家族、友人、さらにはペットとも、助け合いの絆で

しっかりと結ばれています。

強い社会的な絆は、アルツハイマーにも影響をおよぼします。

社会的に活発なネットワークで結ばれている人は、アルツハイマー病になりにくいことが

研究から判明しています。

2006年におこなわれたある研究では、アルツハイマーをわずらっていて、最近、亡くなった人の

脳を調べ、そこに特徴的な老人斑とゆがんで、もつれたタンパク質を見つけました。

研究者たちはまた、認知的症状に関するデータを集め、生前、それぞれの人がどれくらい

社交的だったかを調べました。その結果、老人斑やもつれが広範囲に見られても、

多くの友人がいた人は、アルツハイマーの症状が比較的軽かった、と研究者らは結論しました。

 

 

この続きは、次回に。

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