ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本⑧
13 顧客とはいったい誰のことなのか?
—-誰をどう満足させるのか?
● かつては企業内研究は武器だった
「顧客とは誰のことなのか?」
産業が未成熟の時代は、企業は顧客のことを考えなくても成長することができた。
この時代の前提は、「技術」「市場」「ニーズ」が一体だった。
●「顧客は何を欲しているか」
この前提が崩れている。
「客は何を欲しているか」—-そこがキーなのだ。
● 顧客をどう満足させるか?
「顧客は誰なのか?」
「顧客はどこにいるか?」
「顧客は何を欲しているか?」 を問い続けなければいけない。
顧客がどこまで満足したら「成果をあげた」といえるのだろうか。
顧客が誰なのかがわかればそれで終わり、というわけではないのである。
次は「満足」だ。
14 非顧客をどう考えるか
—-一方的に提供するものは売れない
●「非顧客は顧客以上に重要だ」
ドラッカーはいう。「非顧客は顧客以上に重要だ」と。
仮に25%の顧客なら、75%の非顧客がいるわけである。
歯科なる技術、いかなる財、サービスでも、すべての産業に関わりを持つようになった。
使い道を限定してはならない。
● 現在の「顧客は減少」する
もはや「顧客は供給者が提供するものを決して買わない」と述べる。
「顧客の価値は、提供者の価値とはちがう」ということを前提にしなくてはいけない。
技術や用途を基盤にすることができなくなった。
一方的に「作ったもの」は売れないのだ。
百貨店の不振はもう10年以上前から続いている。
● 「マーケティングを過信するな」
ドラッカーはマーケティングの重要性を力説する。
しかし、新しい製品や分野のマーケティングは不完全である。
ドラッカーも「マーケティングの過信は危険だ」という。
もっとも企業側が「こんな使い方がある」という提案をすることは必要だが。
この続きは、次回に。