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医師いらずで「糖尿病」「高血圧」がみるみる良くなる治療法!⑲

巻末特別インタビュー

 近藤 誠 近藤がん研究所 所長

     「生活習慣病を恐れない生き方を」

 

 

還暦をすぎたら、血圧は「年齢+110」でも問題ない

 

そもそも自覚症状がなく健康にすごせている状態なのであれば、基準値など気にする必要はありません。

 

高齢者が血圧を下げすぎると日常生活に支障をきたす可能性がある

では、具体的にどうしたらいいのか。

生活習慣病ごとに対策を見て行きましょう。

 

まずは高血圧。

巻頭でも申し上げたとおり、年を取ると血を送る力が弱くなるので、血圧はやや高めのほうが、

血液が脳や身体のすみずみまで行きわたります。

それを無理に下げようとすると身体の様々な場所に影響がでてきてしまいます。

 

年齢にともなって高くなった血圧を降圧剤で無理やり下げようとしてはいけません。

降圧剤を飲むメリットがあるのは、上の血圧が200mmHgを超えていて、頭痛やめまいなど高血圧に

ともなう症状がでている人だけ。

このような人は、血圧を下げることで脳卒中などの合併症が発生するリスクを抑えられ、

寿命を延ばすことにつながります。

 

しかし、自覚症状がないなら治療は不要。

60歳をすぎたら、自分の年齢に110を足した血圧—つまり、60歳の人なら上が170mmHg—でも、

問題はありません。

 

それでも気になる人は、安易に薬に飛びつかず、まず自分の生活を見直してみましょう。

降圧剤を飲まずとも、規則正しい生活や適度な運動など生活態度を改めるだけで血圧を

下げることが可能です。

 

むやみにインスリンを打つのは危険

  低血糖を起こし、死にいたることも

 

同様のことは、糖尿病にもいえます。

糖尿病は失明や腎臓病、神経障害など重い合併症を引き起こすことで知られています。

 

毎年約3500万人が糖尿病網膜症で視覚障害者になっているほか、毎年1万数千人が糖尿腎臓症で

新たに透析をはじめるなど糖尿病は怖い病気であることは事実。

だからといって、薬でやみくもに血糖値を下げるのは危険だということを忘れてはいけません。

 

総死亡率が高くなるのは、薬やインスリンによって急激に血糖値が下がり、低血糖が生じるため。

血糖値が下がると脳細胞が働かなくなり、意識が薄れます。

 

日中であれば、フラフラしてきたらアメなどを舐めて糖分を補充することもできるでしょうが、

寝ている間に低血糖が起きるとそのまま死に至ることもあるのです。

また、血糖降下薬は副作用が大きく、頭痛、耳鳴り、倦怠感、むくみ、視覚障害、肝機能障害などに

悩まされることも少なくありません。

のどが渇く、腎機能が落ちるなど糖尿病にともなう症状がある状態であれば、インスリンを用いて

血糖値をコントロールする必要がありますが、少し血糖値が高いぐらいで降圧剤による治療を行うと

かえって寿命を縮めるハメになりかねないのです。

 

英国の調査ではヘモグラビンA1cが二本の基準内の人びとの総死亡率が上昇

 

 

この続きは、次回に。

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