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評判の口座

 

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いわゆる「評判の口座」は、コラボ消費に参加できるかどうかを判断するカギになり、

信用履歴よりも強力で勝ちのある資産になるかもしれない。

 

「10年後には、もっとも高い評判と信頼のネットワークをもつ人たちが、金持ちや権力者に

代わって、力や影響力をもつことになるだろう」

クレイグズリストの創業者、クレイグ・ニューマークは最近こうコメントした。

 

 

価値を定義しなおす

 

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歴史的なターニングポイント

 

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10年余りの間に私たちは、金融の世界が、従来の銀行からソーシャルレンディング市場へ、

更に新しいVENのようなピア・ツー・ピアのヴァーチャル通貨へと進化を見てきた。

 

食の世界では、食品生協の利用者が急増し、CSA(地域が支える農業)のプログラムが3倍になり、

今ではシェアードアースやランドシェアをとおして自分の庭をシェアする人々もいる。

カーシェアのような特定のサービスを見ても、協調の方法が急速に進化していることがわかる。

ジップカーやストリートカーなどの企業は、個人の所有物ではないカーシェアのシステムを

組織する。

 

信頼できる仲介者として成長している。過去3年間で、ライドシェア(ヌーライド、ジムライド、

リフトシェア(Lift share)の企業数とユーザー数は確実に増えている。

今では、リレーライズのような、オーナーが自動車を使わない時に直接利用者に貸し出せる

ようなピア・ツー・ピアのカーレンタルも現れた。

ピア・ツー・ピアのコラボレーションの方法は、驚くべき勢いで進化していて、日々新しい

シェアのモデルやビジネスチャンスが生まれている。

 

コラボ消費のこれまでの進化や、この現象が生まれている社会経済環境を見ると、ある種の

行動やアイデアは、次の10年間も重大な影響力をもって続いて行くと確信できる。

人々は、これまでの銀行口座と並行して「評判の口座」を持つようになり、そこでの評判は

さまざまな種類のコラボ消費への貢献度を測るものさしになるだろう。

 

人々が自分の余剰キャパシティ(自動車、エネルギー、スペース、モノ、食品、スキルなど)を

「売る」ことができるP2Pのマーケットプレイスは、第二の収入源と見なされるだろう。

モノの再分配やスワップは、モノを捨てるのと同じくらい自然な習慣になるだろう。

 

自動車道メーカーは、自分たちを自動車や輸送ビジネスではなく、移動手段を提供する

サービスとして見直すようになるだろう。

所有物や中古品の修理、アップグレード、カスタマイズを提供するサービスが爆発的に

増えるだろう。

 

製品やサービスをなんでも現金で買うのではなく、才能やスキル、アイデアやヴァーチャル通貨と

交換することがあたりまえになるだろう。

手作り品や地産品への志向は、ますます浸透するだろう。

 

エヴリブロック[Every Block] やネイバーグッズ[Neighbor goods]などのご近所ネットワークが

拡がり、地域住民のクラウドソーシングを使って、創造性や社会性のあるプロジェクトが

実行されるだろう。

携帯やPCのアプリやソフトを使って、どんな種類のモノやサービスもシェアできるような、

総合的なエコシステムができるだろう。

コラボカルチャーやシェアカルチャーが、コアの「文化」になるだろう。

 

あとになってこの時代を振り返れば、人間の基本的な欲求—特に、昔の市場原理や協調行動が

自然と満たしていた、コミュニティへの欲求、個人のアイデンティティへの欲求、承認の欲求、

そして意味のある活動への欲求—満たすようなサステイナブルなシステムを一足飛びに

再構築した時代だったと思うに違いない。まさにそれは、「革命」と呼ばれるものだ。

社会が重大な危機に直面した時に、永遠に満たされない所有欲や浪費欲から抜け出して、

みんなにとっていいことを再発見する方向へ地殻変動を起こしはじめたのだ。

 

 

 

この続きは、次回に。

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