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危機の時代 ジム・ロジャーズ ⑳

5章 私の生き方

 

・米国の片田舎で育って学んだこと

 

省略致します。

 

・競争が少なければ、成功できる確率は高い

 

ここで学んだのは、競争がほとんどなければ、勉強でもビジネスでも

成功する確率が高いということだ。

 

私が投資する候補となる企業を分析する際に、最初に見ることの一つは、

競争状況だ。競争が少なければ、そのビジネスは成功する可能性が高い。

 

私は幼い頃から働き始めたので、早くからお金について多くを学ぶことができた。

小学生時代からお金を節約することを知っていた。

成功したかったし、お金が欲しかった。

 

だが、私の人生を振り返ると、モノを買うためのお金はそんなに欲しくなく、

自由を買いたかった。やりたいことを自由にやりたかった。

それよりも家が欲しかった。

自分がやりたいことを自由にできる場所が欲しかった。

 

・「世界を見たい」という強い願い

 

10代の頃、「世界を見たい」と強く願ったのを今でも覚えている。

 

私は地元から誰も出て行かないような狭い世界で育った。

それでも、何らかの理由で知り合った外の世界の人がいなくても、16歳の

ときには世界を見たいという夢を持っていた。

 

自分が見たい世界があることを知っていて、そのためには十分なお金が必要だと

わかっていたので、いつもアルバイトをしていた。

だから、私は一生懸命働いてお金を稼いだ。

 

多かれ少なかれ偶然によって、私は有名な大学に行くことができた。

私はいつも、自分にはもっと能力があると思っていた。

 

・忍耐して、粘り強く、勉強するのが大事

 

省略致します。

 

・遠くに行った方が、多くのことを学べる

 

私は地元に帰って「イエールで落第した」とは決して言えない状況だった。

落第したというのは非常に恥ずかしかったので、辛抱して頑張った。

それでも私は大半のクラスメートと全く違う環境で育ったので、常に

異なるもの見方を持ち、独自のアイデアを持っていた。

そこで私は地元から遠く離れることこそが最高の教育であることに気づいた。

それは、私がオックスフォードに行きたいと思った理由でもある。

 

私はイエールとオックスフォードで素晴らしい時間を過ごし、良い成績を

修めることができた。最高の経験を得ることができたと言えるだろう。

 

・オックスフォードで学んだこと


大学時代、私は歴史が大好きだった。

イエールで歴史学の授業を受けて、それがとても気に入った。

だから歴史を専攻することにした。

 

私は外国語が苦手だったが、歴史が大好きで、今でも熱中している。

つまり、18歳か19歳のとき、私は本当に好きなものに出会った。

 

私は今でも自分の子供たちにいつも歴史を読み聞かせている。

そして、私はオックスフォードの「PPE(フィロソフィー・ポリティクス・

エコノミクス)」と呼ばれる哲学、政治、経済学を学ぶコースに進んだ。

当時は哲学があまり得意ではなかったが、今振り返ると人生において大変

役立つものだった。

 

・ウォール街で働くようになった理由

 

金融について何も知らなかったが、金融の世界で働くのは発見が多く、

それは素晴らしい体験だった。

そこは、世界で何が起こっているかについて調べると、私にお金を払って

くれる場所だったからだ。

今振り返ってみると、私の情熱と興味の対象は世界であり、そこで何が

起こっているのかを知ることができ、給料まで支払ってもらえる場所が

ウォール街だった。

それは素晴らしい仕事だと心から思った。

私の最初の仕事は非常に簡単なリサーチを行うことだった。

私が大好きな世界について調べ、何が起こっているのかを理解したら、

お金を稼ぐことができるとは知らなかった。

 

チリにはどのようなチャンスがあるのか。

日本ではどのようにしたらお金を稼ぐことができるのか。

知らないことばかりだったが、私は熱心に調査して、有望な投資先を

見つけていった。

 

 

この続きは、次回に。

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