お問い合せ

危機の時代 ジム・ロジャーズ ㊳

・アジアの女性不足で何が起きるのか

 

アジアでは女性の数が不足している。

何かが不足すると、価値はより高くなるので、アジアの女性の価値は今後

高まるだろう。それは単純な経済学だ。

今、アジアでは女性が不足している。アジア全体では男性が1億人余って

いるという話さえある。

インドや中国などでは、男の子を持ちたがる家庭が多い。

例えば、インドの人口全体では男性が女性を5000万人上回っているという

統計もある。夫の両親と暮らす伝統に加えて、女の子が嫁ぐ際の持参金の

負担があるとされる。

この事実はアジアを大きく変えるだろう。すべての国が女性を必要としている。

このためアジアで女性の価値が高まるのは間違いない。

 

アジアの多くの国で、結婚相手が見つからない男性が増えている。

インドでは、「妻が見つからない」と嘆く男性が多い。

彼らは必死になって妻になってくれる女性を探している。

韓国でも女性が足りなくなっており、ベトナム人やフィリピン人の女性と

結婚する男性も多い。似たようなことはアジア全域で起こっており、女性の

地位は変化している。

アジア全域で女性が非常に不足しており、とりわけインドは女性が足りない。

自国では妻が見つからないので、海外に行って花嫁を探そうという人までいる。

このため、今後、アジアにおける女性の地位は今よりもはるかに向上する

だろう。女の子の人生は今よりも、ずっと良くなっていく。

この流れはすでに起きており、女性であることが幸運だと言われるように

なるだろう。

 

・マリファナにも投資チャンスがある

 

マリファナについては、国によってさまざまなルールが存在する。

禁止している国が多い一方、合法化に舵を切るケースもある。

 

私が住んでいるシンガポールでは、マリファナは厳しく禁じられており、

所有していれば刑務所に入ることになる。

多くの国で、マリファナは完全に違法だ。

 

米国がマリファナを違法に認め、さまざまな国も追随し、マリファナを

違法にした。

しかしながらマリファナは害が少ないことは科学的に証明されており、

合法化の動きが世界に広がっている。

2018年にカナダが合法化に踏み切った。

ウルグアイでもすでに合法化されている。

米国の周囲の国々はマリファナの合法化に動いている。

お酒を飲むことはあなたの健康にとって悪いことだ。

ウイスキーを飲みすぎるのは危険だということは誰もが知っている。

だがマリファナがあなたにとって悪いかどうかは誰にも分からない。

 

マリファナを吸ったことがなければ、有害かどうかわからないだろう。

人々は愚かなことをするが、アルコールはマリファナよりもはるかに危険だ。

しかし、何が危険かどうかを決めるのは世界各国の政府なので、それは

重要ではない。100年ほど前に、新聞の報道もあって多くの人がマリファナを

恐れるようになったので、それは違法になった。

理由ははっきりしていない。人々は、マリファナは中毒性があり、殺人や

強盗につながると言っていたため、それは違法になった。

知っての通り、米国では今マリファナが合法になりつつある。

米国でも誰もが何らかの方法でマリファナを吸えるようになりつつある。

カナダでは完全に合法で、コロンビアでも合法で、タイでも医療用マリファナが

合法化された。

世界中でますます多くの人々がマリファナは問題がないことに気付いて

いるため、それは合法化されてきている。

他方、日本では「マリファナを吸ってはいけない」と禁止されている。

マリファナを吸えば、刑務所に入ることになるが、誰も禁止されている理由が

分からない。

 

・コロンビア訪問で得た気づき

 

私はしばらく前にコロンビアを訪問した。

コロンビアは麻薬戦争が起きた国として有名だ。

その1つの理由は、マリファナが12時間の日光と12時間の暗闇を好むことが

判明したためだろう。コロンビアは赤道上にあり、年間を通じて気温が

安定している。そしてマリファナの栽培地として有名なメデリンは気温が

一定で降雨もあり、土壌も栽培に適している。

それが、メデリンがマリファナの栽培地になった理由だ。

邪悪な人々が多かったからではなく、マリファナの成長に有利な地域だった

ことが大きい。何かの偶然で、メデリンはマリファナを栽培するのに最適な

場所であることがわかった。このため多くの人がマリファナを育てたので、

彼らは麻薬の売人になり、麻薬王が誕生した。

現在、コロンビアでマリファナは合法化されている。私はメデリンに行って、

同国の元将軍に会った。彼はこう言った。

 

「私はマリファナの栽培者や売人を刑務所に入れるために人生を過ごしてきた。

しかし今、私はその栽培者の一人です」。

元将軍は今、マリファナ農家になっている。

 

マリファナが合法化されたからだ。絶好の機会であり、彼は賢い人物だ。

彼はマリファナ事業に参入した。マリファナは一般的な農作物よりも

はるかに多くのお金を稼ぐことができる。

彼は軍隊を去り、将軍であることをやめ、今はマリファナを栽培している。

なぜならそれは合法であり、ビジネスとして考えるとチャンスが大きい

からだ。マリファナは中毒性がなく、アルコールよりも危険性が低いと

されている。

私はお酒を飲むと酔っ払ってしまう。

だったらマリファナの方がいいかもしれない。

アルコールは飲みすぎると健康に良くない。

マリファナには多くの薬効もある。このため、ますます多くの国で合法化

されるだろう。ウルグアイ、カナダに加えて、ブラジル、英国、チリ、

ドイツ、フランスなど、医療用大麻なら認められている国も多い。

米国でも、カリフォルニア州、コロラド州、マサチューセッツ州、ネバダ州、

オレゴン州、首都ワシントンDCなど多くの地域で完全に合法化されている。

 

 

この続きは、次回に。

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