「終活」を考える ⑪
第2章 終末期への備えと住まい・医療
Lesson7 高齢者住宅・施設
1. 高齢者住宅・施設の種類
2. 入居時の基準とサービスの内容
3. 高齢者住宅・施設を選ぶ時のポイント
・高齢者住宅・施設の個室はワンルームタイプのほか、台所や風呂などが
設置されたマンションタイプもあります。
・ケアハウスでは、食事や入浴などの生活支援サービスを受けることが
できます。
・住宅型有料老人ホームは、見た目や住み心地の点でサービス付き高齢
住宅に似ています。
・介護付有料老人ホーム・入居時自立型では、重度の要介護状態になっても、
介護サービスを受けながら暮らすことができます。
・介護付有料老人ホーム・介護型には、病院などが経営する医療対応型の
施設もあります。
・介護医療院は、長期にわたり介護・医療ケアが必要な人が利用できる、
介護保険適用の施設のことを指します。
・グループホームは、安心して落ち着いた生活ができるよう、1ユニット
5〜9名の少人数で家族のように一緒に暮らす施設です。
・有料老人ホームでは、入居時に一時金や前払金の支払いを求められる
ことがあります。
・シルバーハウジングは、60歳以上の人が入れるバリアフリー仕様の
公営賃貸住宅で、見守りサービスはありますが、食事提供のサービスは
ありません。
・サービス付き高齢者向け住宅は、60歳以上の人が入れる民間事業者による
バリアフリー仕様の賃貸住宅です。
・介護老人福祉施設(特養)の居室には、多床室や個室がありますが、
比較的新しい施設ではねユニット型個室タイプが主流となっています。
・介護老人保健施設(老健)は、要介護1以上の人が短期間滞在して、
自宅などに戻れるようリハビリテーションをする施設である。
Lesson8 高齢期の医療と意思表示
1. 高齢期の身体の特徴と認知症
2. 健康に関して準備できること
3. 自宅などで医療や介護を受けるには
4. 緩和ケア
5. 終末期の医療について希望を伝える
6. 臓器提供と献体
・一般に高齢期になると五感が鈍くなります。そのため、喉の渇きや
暑さに気づかず、熱中症になってしまうことがあります。
・認知症の原因として、アルツハイマー病のほかに脳梗塞や脳出血などの
脳血管障害などさまざまな病気があります。
・認知症の進行は治療によって遅らせることができます。
治療は早く行うほど効果的なので、早期発見・早期治療が大切です。
・かかりつけ医には、介護保険申請のときの意見書や、成年後見の申立ての
ときの診断書を書いてもらうことができます。
・緩和ケア病棟への入院費用には公的医療保険が適用されます。
・日本では高齢者の9割が延命治療を受けたくないと考えていますが、
実際にはその気持ちを周りに伝えている人はごく少数です。
・尊厳死宣言書は、行政書士などの専門家に依頼して書いてもらうことも、
自分で書くこともできます。
・臓器提供の意思表示は、日本臓器移植ネットワークへの登録などに加え、
周りの人にそのことを伝えておく必要があります。
・高齢期の身体的特徴として、体力・免疫力が低下し病気が慢性化しやすい
こと、薬剤に対する副作用が出やすいことなどがあります。
・認知症の中核症状のひとつである見当識障害は、時間や場所、人などが
わからなくなるため、迷子や徘徊といった行動を引き起こすことが
あります。
・最近では、痛みやつらさを軽くすることは、療養生活の質を高めることに
つながると考えられ、緩和ケアは治療と並行して行われています。
また、緩和ケアは自宅でも受けられます。
・回復する見込みのない患者の生命を維持・延長させるために、人工
呼吸器による呼吸機能の補助などを施すことを延命治療といいます。
この続きは、次回に。