Coffee Blake-令和3年7月20日(火) 「色の効果」
昨日-2021.7.19の日経新聞朝刊「Opinion」を読んでいて、「内装の色」に
ついて大変、興味が湧きました。また、「コロナ後、オフィスの姿は」の
見出しにも、興味がありましたので、ご紹介させていただきます。
少しでも、ご参考になれば幸いです。
2021.7.20
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美
Opinion
コロナ後、オフィスの姿は
エンプロイメント・コラムニスト
サラ・オコナー
1年以上ぶりに通勤した時、同僚に会えるのがうれしく、昼食の買い出しも
新鮮だった。それなのに、しばらくすると家に戻りたくなった。
片付けなければならない仕事があったからだ。
自宅に急ごしらえした仕事場とは違い、オフィスビルは働く人のために
設計されている。それでも在宅勤務の方がはかどる場合があると感じるのは
筆者だけではないはずだ。
筆者はオフィスが嫌いではない。むしろ好きだ。皆が同じ場所で働くことの
重要性も繰り返し証明されている。
ここ数十年間、オフィスは職場内の交流を尊重する方向に変化してきた。
仕切りはどんどん低くなった末に取り払われ、オープンスペースが好まれ
るようになった。2008年以降、1人あたりの平均オフィス面積が縮小して
いるというデータもある。ところが交流スペースを追及する中で、人間の
脳の働きが見落とされてしまった。遮るものがないオフィスで耳に入る
雑音によって、アドレナリンが大量に分泌され得ることが調査で明らかに
なった。アドレナリンは人々を闘争か逃走に向かわせ、あるいは体を
竦ませる作用があり、仕事に集中できなくなる。
同僚の電話の声が聞こえると、電話の向こう側の相手の言葉を想像し、
やはり気が散ってしまう。
自分だけのスペースが確保されていない居心地も悪い。
神経科学の知見をオフィス設計に取り入れようとしているスウェーデンの
インテリアデザイン戦略家に言わせれば、内装も重要だ。
肥沃な土地と豊富な食物を連想させる青色や緑色は脳を働かせるのに
適しているが、大抵のオフィスは白い壁に黒い椅子、角張った家具ばかり。
植物も乏しく、脳にストレスがかかるという。
仕切りのないオフィスの欠点は、本来の長所まで損ないかねない。
米ハーバード・ビジネス・スクールのイーサン・バーンスタイン准教授は、
オフィス内の仕切りをなくした米大企業2社で従業員同士のやり取りの
変化を調べた。両社とも顔を合わせての接触が著しく減り、電子メールや
アプリでの連絡が増加した。バーンスタイン氏は開放的な設計について
「対面での共同作業を促すというより、他者から遠ざかりたいという人間の
自然な反応を呼び起こすようだ」と結論付けた。
コロナ禍は新しいことを始めるチャンスだ。
われわれは顔を合わせ、一緒に働き、おしゃべりを楽しむことが必要な
一方、多くの場合、業務を効率的に進められる静かな場所も求めている。
ちょうど良い落としどころを見つけるには試行錯誤が必要だろう。
英リーズ大学のマシュー・デービス准教授は、集中力が必要な仕事は自宅で
することを前提に、オフィスを柔軟な共同作業スペースと位置付ける企業が
出てきたと指摘する。ただ交流スペースを過度に重視したオフィスには、
自宅に仕事場を確保できない人を無意識のうちに疎外してしまう危険性が
あると警鐘も鳴らしている。とはいえ、いろいろ試して見るのは悪くない。
オフィスという概念はまだなくなってはいない。
欠点を踏まえながら長所を生かせば、新たな利用価値を見いだせるはずだ。
(6月29日付)
いかがでしたでしょうか。
「流行り」や「ニーズ」を追い求めることは、決して悪いことではないと
思いますが、改めて「仕切り」の効果、「内装」の色の効果、「植物」の
効果、等々を伺うと、〝ほどほど〟が良いのかと感じます。
● 青色の効果
知的、落ち着き、信頼感、誠実といった印象を喚起させる青は、企業の
コーポレートカラーとして使用されることが多い色です。 また、空や海、
水を連想させるため、爽快感を演出させる場合にも効果的です。
一方、その静的なイメージから、悲しい、冷たいといった印象を与え、
気分を沈めてしまう場合もあります。2018/01/17
● 緑色の効果
緑は、安らぎ、癒し、穏やかといった印象を喚起させるため、リラックス
できる空間や商品に効果的な色です。 また、自然のイメージに結びつく
ことから、健康的な印象も喚起させるため、健康食品や環境対応商品
などにも多く使われます。 その他にも緑が持つ穏やかなイメージが安心や
安全を連想させるため、非常口のサインなどにも使われます。2018/01/17
ある会社に勤務していた際は、「ヒーリング」や「フレグランス」等々、
〝癒し〟効果や「カラーコーディネーション」を勉強したことがあります。
新型コロナウイルスの影響拡大で、「テレワーク」「ワーケーション」等々、
オフィス利用が減少していることは、新聞等々で知っております。
折角、「働き方改革」が推進されている訳ですので、「オフィス利用」は、
更に見直す方向が良いようと思いますが。
2021.7.20
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美