お問い合せ

実践するドラッカー[思考編] 「最終」

Lessons from P.F.Drucker

             —–P・Fドラッカーからの教訓—–

a way self-davalopment

                  ——自己啓発の方法——

 

成長し続けるためには、

どのような「思考」と「行動」が必要か。

成果をあげるために身につけるべき能力と

心すべきポイントを整理した

セルフマネジメント実践の書

 

監修者あとがき

 

ドラッカーとは、現代社会最高の哲人であるとともに、マネジメントを

生み出したマネジメントの父である。

ドラッカーの書いたものはすべて読み、人生と日常の指針とし、仕事の

助けとしている人は、世界中に無数にいる。

しかも、それぞれのドラッカーである。その内容において、人によって、

琴線に触れるところは大きく違う。

しかし彼らドラッカリアンには共通点が一つある。

いずれも行動する人たちである。

したがってセルフマネジメントに関心があり、かつ、セルフマネジメントに

成功してきた人たち人たちである。

本書はそのような人たちを相手に北海道を中心にドラッカー読書会を主宰し、

インターネットのドラッカー研究会の管理人を務めている佐藤等さんが、

ドラッカーの日本発ベストセラー『プロフェッショナルの条件』を主たる

材料として、そのセルフマネジメントに焦点を合わせて書いたガイドブックで

ある。

 

私にとっては本書執筆の構想段階から一年近くに渡ってお手伝いできた

ことは、楽しく勉強になる経験だった。

二○○九年一一月一九日のドラッカー生誕一○○年を機に、思考と行動の

両面においてプロフェッショナルの条件とすべきものを探求した本書が、

読者各位の日々の行動と人生につながることを確信している。

本書の編集においては、ダイヤモンド社書籍編集局の前澤ひろみ氏に

お世話になった。同氏の作業と励ましがなければ本書は生まれなかった。

 

二○○九年一二月

                                    上田惇生

 

● 琴線(きんせん)

 

 心の奥深くにある、物事に感動・共鳴しやすい感情を琴の糸にたとえて

いった語。「心の琴線に触れる言葉」

 

● セルフマネジメント

 

セルフマネジメント(self-management)とは、直訳すると「自己管理」と

なります。管理とは、一定の状態を維持させ、さらに良い方向へ発展させて

いくことです。つまりセルフマネジメントとは、自分の精神状態や健康状態を

安定させ、より良い状態になるよう改善を図っていくことといえます。

 

編著者あとがき

 

私とドラッカー教授の「本当の出会い」は二○○○年、社会人生活一五年目に

して大学院(現・小樽商科大学大学院ビジネススクール)に学び、瀬戸篤教授が

主宰するゼミナールの読書会に参加したときでした。

毎週、指定された本を一冊読み、リポートを書いて参加するというもので、

働きながら学ぶ身にはハードな経験でしたが、そこで出会ったドラッカー

教授の著書は、すべての社会人が読むべきものだと気づいたのです。

そこから私のドラッカー探求が始まりました。

ポイントは、「役に立つ」「実務に使える」ことです。

そして大学院終了後の二○○二年、ドラッカー教授の教えを広めたいと

いう一心で、瀬戸教授の技を踏襲し、「読書会」を立ち上げました(現在は

札幌、函館、旭川、東京似て開催中)。

「読書会」では、指定された本の該当章を事前に読み、気に入った箇所、

気になった箇所をチェックしてもらいます。

その箇所を発表するとともに、なぜそこを選んだのか、コメントを添えます。

そこに、それぞれの感じるところや悩みなどが立ち現れてくるのです。

すると「読書会」に一瞬にして、成功や失敗の報告会、経営上の悩み相談室に

変わります。

ちょうど三年前、『経営者の条件』を二六読み終えたとき、上田惇生先生から

声をかけられました。本書はそのときのご縁がもとで日の目を見たものです。

「役に立つ」「実務に使える」という面の探求については、論文をまとめ、

二○○七年にドラッカー学会の学会誌に投稿しましたが、その原点には

次の言葉があります。

「わたしにとって知識とは、行為が伴ってこそはじめて生じるものである。

(中略) だからこそ、わたしは長年にわたって、著作の中心をコンサルタントで

あることにおいてきた。つまり、行為の人といっしょになって彼らの活動を

研究し、彼らの活動をいささかなりともいっそう生産的なものにし、また

いっそう効果的なものにしようと努める人間として書いてきた」(ドラッカー

全集第一巻『産業社会編 経済人から産業人へ』「日本語版への序文」、

一九七二年) つまり、「役に立つ」とは実践に根ざしたものなのです。

ただ情報を持っている人から、実践し理解し知識とする人へ。

私たちの「読書会」も、その一つの実践の場と考えています。

二○○八年一月、ドリス・ドラッカー夫人がご高齢にもかかわらず来日され、

このような話をされました。

「夫の言葉を過去の遺物にしないでほしい。その願いをみなさんに伝える

ために日本に来ました」

私たちは、なんと偉大な遺産を引き継いだのでしょうか。

その生き生きとした、活用すべき言葉を基礎に、私たち自身、組織や社会、

ひいては文明を発展させることが、私たちに課せられた責任なのです。

ドラッカー教授生誕一○○年を祝いながら、こうした本書を世に出すことが

できたのは、望外の幸せです。

上田先生、瀬戸先生に心より感謝を申し上げます。

また執筆にあたりご支援いただいた編集の前澤ひろみさん、読書会に参加

いただいたみなさんにも、合わせて感謝の意を表します。

最後に、陰ながら応援してくれたみなさんと、私の両親、妻、三人の子供

たちに心よりありがとうを贈ります。

 

二○○九年一二月

                  佐藤等

 

● 探求

 

あるものを得ようとしてさがし求めること。

さがし出して手に入れようとすること。

「幸福の探求」「貴重本の所在を探求する」

 

● 踏襲(とうしゅう)

 

前人のやり方などをそのまま受け継ぐこと。

「前社長の方針を―する」


 

今回で、「実践するドラッカー[思考編]」は、最後となります。

 

現在、会社等を経営されている方々にとっては、〝バイブル〟に指摘する

内容だと思います。

 

● バイブル

 

「バイブル」の意味

日本における「バイブル」とは、特定の分野の中で最も重要な書物、

もしくは必読書を意味する言葉です。

ですが最近は、個々それぞれが自分の人生に大きな影響をもたらした

本を自分にとっての最重要物だと私的に認定する時にも「バイブル」と

いう言葉が使われます。

また本だけでなく映画やドラマ、ゲームなども「これは私の人生のバイ

ブルだ」と表現されることがあります。

バイブルの語源は英語の「Bible」で、これは元々「聖書」という意味

です。聖書は英語圏の方の多くが信仰するキリスト教の聖典で、新約聖書と

旧約聖書があります。

キリスト教徒の方々にとっては、聖書がまさに人生のバイブルとなって

います。

私の意味する〝バイブル〟とは、「特定の分野の中で最も重要な書物

もしくは必読書」であると言うことです。

 

私も10年前に、シュンペーターに興味を抱き、それからP・Fドラッカーに

興味を持つことになりました。

ドラッカーの著書を数多く読みましたが、これまでのビジネス書とは違う

〝心に残る書〟であり、〝公私に渡り〟参考となる書であると思います。

 

● ジュセフ・A・シュンペーター Joseph A. Schumpeter

 

オーストラリアの経済学者(1883-1950)。イノベーション理論を確立した。

シュンペーターは、ワルラスの一般均衡理論の考え方を用いて、市場の

均衡状態を沈滞と見なした。その沈滞状態をシフトさせるものがイノベー

ションであると初期の著書『経済発展の理論』で述べている。

イノベーションという言葉は技術面だけではなく、組織や販売などの面に

ついても応用されると考えられ、そのようなイノベーションの実行者を

「企業者」と呼ぶ。また、シュンペーターは、主著『資本主義・社会主義・

民主主義』にて、イノベーションの理論を軸として経済活動における新陳

代謝を「創造的破壊」という言葉で表している 。

主な著書に『理論経済学の本質と主要内容』『経済発展の理論:企業者

利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究』『経済学史:

学説ならびに方法の諸段階』『景気循環論:資本主義過程の理論的・歴史的

・統計的分析』『資本主義・社会主義・民主主義』などがある。

 

● 公私に渡り

 

公ごとと私ごとの両方。 仕事とプライベートの両方。

公私ともに世話になる」などと表現する。

 

次回からは、「実践ドラッカー[行動編]」をご紹介したいと思います。

 

2021.10.14

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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