Coffee Blake-令和3年12月2日(木)「Women@Work」
日経新聞-2021年(令和3年)11月29日「女性-Women@Work 事務職、
IT学び直し急ぐ」をご紹介致します。
今、「リスキリング」「学び直し」という語を新聞等でよく目に
致します。
私の定年退職前の職種は、事務職(経理、財務)でした。
全体的に「管理部門」を統括しておりましたが、人口知能(AI)、情報
技術(IT)などの言葉を聞くたびに、これからは事務業務もAI化、IT化が
進むだろうと思っておりました。
また、私のような年齢では、ある程度の役職で雇用していただける先は、
無いだろうとも思っておりました。
そして、定年退職後のセカンドライフは、会社経営と〝体を動かす〟
〝趣味の料理作りを本業にする〟〝調理師や食生活アドバイザー等の
資格を活かす〟と決め、Wワーク、トリプルワークをしようと決めました。
詳細は、前回の「代表のブログ-シニアの活用・シニアサポーター」を
ご覧下さい。
私が定年退職した2015年は、「事務職」は不足しておりました。
まだ、〝ニーズ〟ある職種であった訳ですが、私が考える事務職のステップ
アップは、① 一般事務から経理事務へ② 経理事務から月次試算表作成等の
事務へ、② 月次試算表作成事務から年次決算整理業務等の事務へ、と
3段階のステップアップを踏むことで、中小企業の経理部門の部長職は
目指せます。
一般事務だけでは、〝腰掛イメージ〟が強いように感じます。
〝腰掛イメージ〟とは、〝誰にでもできる仕事〟〝貴方以外でもできる
仕事〟ということです。
一番良い(絶対的強さ)ことは、〝貴方にしか出来ない仕事である〟という
ことです。
この記事を拝見し、女性の〝リスキリング〟に対する意見を伺い、
〝叩けよさらば開かれん〟のことわざを思い出しました。
女性は、男性よりも〝決断が早い〟そして、〝実行力がある〟と感じます。
シニアも負けずに、〝叩けよさらば開かれん〟のことわざ を贈りたいと
思います。
●●「叩けよさらば開かれん」●●
自分から積極的に努力すれば、おのずから可能性が開けることのたとえ。
[解説] 新約聖書に由来することばで、キリスト教では、神の国の門は
待っていても開かれず、ひたすら神に祈り、救いを求める者に神はこた
えてくれるという意味で用いられます。
2021.12.3
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美
事務職、IT学び直し急ぐ
長らく働く女性の受け皿となってきた事務職が危機にひんしている。
人工知能(AI)などIT(情報技術)に取って代わられ、仕事が急速に失われ
ている。
このままでは失業リスクが高まる。
なくなる業務から需要が高まる業務へ—–。
IT人材へのリスキリング(学び直し)を急ぐ女性が増えている。
■■デジタル化の加速で、事務職は余剰人員に■■
生産職—2021年度から徐々に「不足」が減少、2027年度から
「過剰」に転換。
事務職—2020年度から「不足」から「過剰」に転換、2021年度から
2024年度までは約50万人から約160万人と「過剰が上昇」、
2030年度約120万人までは、「緩やかに減少しつつ過剰」
管理職—ほとんどゼロに近いが、2026年度から「不足」が徐々に
増加傾向。
専門職—2021年度から2030年度へ、徐々に「不足」幅が小さくなる。
販売サービス職—2021年度から「不足」幅が小さくなり、2030年には
ゼロ。
(出所) 三菱総合研究所、2015年を起点までの労働需給を推計
※ 上記のコメントは、私が図を見ての感想となります。
私の仕事がなくなる その前
・「プログラミングは生まれて初めて。
想定通りの仕上がりに満足です」と話す。
8月まで商社に一般職として勤めていた。
報告書の作成など事務サポートが主な役割だ。
ただ、そうした定型的な仕事は入社時より減り、ここ数年将来の
キャリアに悩んでいた。思いきって職種チェンジしようと退職。
ITスキルを基礎から学べる講習に懸ける。
・ただでさえ女性の再就職はハードルが高いのにコロナで厳しさは
増した。今後人手不足が予想されるITスキルは再就職の強い武器に
なる」と強調する。
大学や企業、転身後押し
・科学技術が進歩し、人が担ってきた仕事をロボットや情報機器が
こなすようになれば就労環境は変化を強いられる。
国際通貨基金(IMF)は今後約20年間で日本人女性の14.3%が技術的
失業リスクにさらされると推計する。男性4.2%の3.4倍だ。
日本では事務職など定型業務に就く女性が多い。
これらがAIなどに代替される結果、世界の中でも女性の失職リスクが
極めて高い。
・IT業界は圧倒的な人材不足にもかかわらず、女性比率が低い。
でも見方を変えればそれだけ女性が活躍できる余地がある」と
女性に期待する。
・新型コロナウイルスの感染も徐々に減り、労働需給状況には改善の
気配がみえる。ただ9月の有効求人倍率を職種別でみると、事務的
職業(常用・パート含む)は0.36倍。
求人者3人に1件の求人との狭き門だ。
三菱総合研究所の山藤昌志主席研究員は「コロナ下で企業はDXを
加速している。そのために労働需給の変化が前倒しされる可能性が
ある」と指摘する。山藤氏の試算では24年に事務職156万人が余剰に
なるという。対してITを含む専門技術人材は30年に162万人が不足する。
「自分のスキルを棚卸しし、今の知識や能力を生かして一歩ずつ小刻
みなリスキリングを継続することが失職リスクを下げる」と助言する。
一歩踏み出す勇気
ITと聞くだけでハードルが高いと感じる人も多い。
ただ、IT領域の仕事も難易度は様々。
(中略)
「IT企業なら新入社員が担う初歩的業務。それでも人手不足が顕著で、
特に地方企業や中小企業の引き合いは多い」(広報担当)という。
そもそもIT業界自体が成長途上だ。まずは身を置くことが大切で、会社の
成長に合わせて能力を磨いていけば活躍領域は自然と広がる。
一歩踏み出す勇気が新たなキャリアを切り開く。(編集委員 石塚由紀夫)
いかがでしたでしょうか。
IT業界は、待遇の面でも非常に良いと伺います。
一つ、時代が求めている人材を目指すことは非常に良いことだと思います。
逆にいくら好きでも、時代の移り変わりで淘汰される仕事-IT(情報技術)や
機械化に代わり、縮小傾向にあるならば、厳しいものがあります。
ただ、すべてが〝縮小傾向〟だからと言って、諦めるのではなく、〝伝統〟
や〝技術〟という文化には、引き継いでいく意味があると思います。
人工知能(AI)などIT (情報技術)に取って代わられない、〝人間〟でなけ
ればできない仕事は、必ず、引き続き必要であることを再認識致しました。
2021.12.3
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美