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Next Stage 令和4年1月12日「酒は百薬の長」

日経新聞 2022年(令和4年)1月10日「元気の処方箋」に、〝酒は「小飲・

淡飲」で百薬の長〟の記事が掲載されておりました。

 

私は、毎日、晩酌を致しますが、都合の良い時は、「酒は百薬の長」と

言い、時には、「飲み過ぎは、体に悪いよ」と言ったりしております。

それから、私は、お酒を飲んでもあまり赤くはなりませんが、友人の中

では顔が赤くなるので、あまりお酒は飲まないという者もおります。

 

改めて、「お酒」の知識を深めることが出来ました。

飲み過ぎには、充分に気をつけたいと改めて、思った次第です。

 

2022.1.12

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

元気の処方箋

 

酒は「小飲・淡飲」で百薬の長

 

正月は何かとお酒を飲む機会が多い。「酒は百薬の長」と言いながら、

お酒を楽しむ人もいるだろう。

中国の漢の時代の歴史書「漢書」の「食貨志」に登場する言葉だ。

お酒の性質や味についての記述は中国の古い薬物学の本「神農本草経」

にもある。その効能は古くから認められていた。

例えば胃を温めてその機能を回復させる「調胃」、体を温めて寒さを取り

除く「散寒」、血行をよくして月経不順を解消する「通経」などが挙げ

られる。

漢方薬が効きやすいように、お酒を少し入れることもある。

現代の研究でも血液循環改善、食欲増進、利尿、消毒、鎮痛、精神安定と

いった効果が認められている。ただしこれは適量(純アルコール換算で1日

当たり20グラム程度)を摂取した場合だ。

飲み過ぎれば、膵炎(すいえん)、肝障害、胃炎、食道炎、心筋症、脳障害

など様々な悪影響が出る。

アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解される。

アセトアルデヒドは酵素の働きによってさらに酢酸へと分解されるが、

うまく分解されないと血管が拡張し、顔を赤くなる。

頭痛や吐き気といった不快な症状の原因にもなる。

アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱かったり、なかったりする

人もいる。そういう人がお酒を飲み過ぎると、食道がんのリスクが高まる。

お酒を飲んで顔が赤くなる人(フラッシャーと呼ぶ)は特に注意してほしい。

アルコールは体内のビタミンB1や葉酸、マグネシウム、カリウムなどの

減少につながる。長期間摂取し続ければ、ビタミンAの貯蔵ができなく

なり、ビタミンDの吸収障害なども引き起こす。

ミネラルのひとつ、セレンが減少すれば、老化が進んでしまう。

お酒を飲むときは良質のタンパク質を含む脂質の少ない肉類、魚介類、

卵、大豆製品、ビタミンやミネラルを含む野菜・キノコ・海藻などの

食品をゆっくり食べながらにしよう。

飲んでも顔が赤くならない人が「小飲」「淡飲」を心がければ百薬の長

になる。(東京有明医療大学教授・医師 川嶋 朗)

 

● 酒は百薬の長

 

酒は百薬の長」の由来は?

この言葉は、なんと中国古代の史書「漢書」に由来しています。

漢を奪った王莽(おうもう)という武将が、をたたえて言った言葉

として解釈されています。おが、古くから人間の食文化を豊かにして

きたことがうかがえますね。2020/03/18

 

● 漢書

 

中国二十四史の一。前漢の歴史を紀伝体で記した書。80年ころ成立。

後漢班固 (はんこ) が撰し、妹の班昭らが補った。

本紀13・表10・志18・列伝79の全120巻。後世の史書の模範とされた。

前漢書。西漢書。

 

● 食貨志

 

中国の正史の分類の一。経済に関する記録。

 

● 神農本草経

 

『神農本草経』は神農氏の後人の作とされるが、実際の撰者は不詳である。

個々の生薬(漢方薬)について解説したもの。

中国最古の薬物学書であるとされる[5]。365種の薬物を上品・中品・下品

(上薬・中薬・下薬ともいう)の三品に分類して記述している。

上品は無毒で長期服用が可能な養命薬、中品は毒にもなり得る養性薬、

下品は毒が強く長期服用が不可能な治病薬としている[3][6]

 

● アセトアルデヒド

 

アセトアルデヒドは、血液中のアルコールが肝臓のアルコール脱水素酵素

(ADH)によって分解された中間代謝物質です。

このアセトアルデヒドは、更にアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)に

より分解されて酢酸になり、最終的に炭酸ガスと水にまで分解されます。

 

● 酢酸

 

刺激臭と酸味のある無色の液体。飽和脂肪酸の一種で、弱酸。食酢の主成分。

また生体では物質代謝上重要。酢酸発酵や木材の乾留によって得られ、

工業的にはアセトアルデヒドを酸化して製する。染色・合成酢・写真の

定着液などに使用。また化学工業上重要な合成原料。化学式CH3COOH

 

● フラッシング反応(ふらっしんぐはんのう)


2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱いひとに多くみられる。

ビールコップ1杯程度の少量の飲酒で起きる、顔面紅潮・吐き気・動悸・

眠気・頭痛などの反応をフラッシング反応といい、この体質のひとを

フラッシャーと呼びます。


 

「フラッシャー」という言葉を知りませんでした。

 

若い時には、〝駆けつけ三杯〟とか〝飲み比べ〟等々、ハメを外して

飲んだ経験が多々、あります。

また、新入社員が入社すると、歓迎会と称して、ほぼ無理やり飲ませ、

〝つぶす〟こともしばしば。

恥ずかしながら、あまり良いお酒の飲み方ではなかったように、今更

ながら、強く反省しております。

 

現在は、年齢のせいか〝可愛い飲み方〟です。

健康に気をつけて、適度にたしなみ、本当の意味での「酒は百薬の長」を

実践したいと思いますが——–。

 

2022.1.12

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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