お問い合せ

「健康を考える」-「脳のしつけ方」

昨日-2024年3月21日、JR東日本「大人の休日倶楽部」から月刊紙が届きました。

その中に、「100歳まで進化しつづける 脳のしつけ方」の記事が掲載されて

おります。

 

「認知症予防」に多いに興味がある私にとっては、大変、参考になりました。

 

「脳科学者 中野信子さん」の記事であり、書籍「脳のしつけ方」が発行されて

おります。

是非、記事の内容を簡略ではありますが、ご紹介したいと思います。

なお、興味のある方は、是非、書籍「脳のしつけ方」をご購読されてはいかがで

しょうか。


 

100まで進化しつづける 脳のしつけ方

 

自分の力を引き出し、充実した人生を送るコツを、脳科学者の中野信子さんが

解説します。

 

第12回 脳をずっと進化させる日々の習慣とは

 

✅ まず知っておきたいのが、年を重ねることで脳にも変化があることです。

 

□ 脳は何歳になっても〝新陳代謝〟し続ける

 

✅ 年を経ても、脳で細胞が新しく生まれる「神経新生」が起きることも、

   分かっています。

 

✅ 神経新生もありながら、経験という知的財産がそこに加わると、さらに

         脳を刺激していきます。

 

✅    海馬あるいは前頭前野は、衰えやすい場所でありつつ、新陳代謝し続ける

         場所でもあり、個人差が表れやすい器官といえます。ぜひ日頃からうまく

         使って、活性化させたいものです。

 

□ 脳を若く保つには〝楽しみながら続ける〟こと

 

✅ その方法としてまず挙げるのが、運動です。脳の老化を抑えるには、やはり

    血流が大切。とはいえ、急に激しい運動をして体を痛めてしまっては元も子

         もありません。その人その人の「適度な運動」であることが重要です。

 

✅ 人とよくコミュニケーションをとることも、脳を活性化させるポイントです。

         仕事を介した交流は、退職などを機に失われやすいので、趣味や地域のつな

         がりを持つのもよさそうです。

 

✅ あわせて、無理のない範囲で行いたいのが、新しいことへのチャレンジです。

         それが脳への刺激となるだけでなく、リアルやSNSを通じた新たなコミュニ

         ケーションにもつながるかもしれません。

 

□ 小難しい方法は、人間、たいてい挫折します。だからこそ「楽しみながら続ける

 こと」が肝になる。ぜひ、それをすること自体に幸せを感じながら脳をイキイキ

 と保ち、すばらしい知性を世に還元していただければと思います。

 

           「脳の「老化」と「活性化」のしくみ」

 

□ 加齢で脳に〝シミ〟ができる

 

加齢とともに、脳内に〝シミ〟のようなものができる。これはアミロイドβという

小さなタンパク質がたまったもの。場合によっては、アルツハイマー型認知症の

原因となる。

 

□ 年齢を経ても新細胞は生まれる

 

成人以降の脳では、新しい神経細胞が生まれる「神経新生」はほとんど起きないと

思われていたが、研究により何歳になっても海馬や前頭前野で神経新生が起こるこ

とが分かった。

 

□ 使い方によって差が出やすい

 

とくに海馬や前頭前野は、年齢を経ての機能に個人差が出やすい。神経新生を促進

し、脳機能を維持・向上させるには、運動や学習を通した適度な刺激が役立つと考え

られる。

               ⬇️

      個人差が大きいので、脳のメンテナンスが大切

 

            「脳をずっと進化させる習慣」

 

 体を動かして血流を促進

 

おおまかにいえば脳の老化は、血流を悪くなることで起こるもの。

運動で血流を促進することで、さまざまなリスクを低減させられると

考えられます。

習慣づけるには、楽しくて適度な運動であることが肝になりそうです。

 

 人とよく交流する

 

内科医や教師など人と多く対話する職業の人は、認知症のリスクが低いと

いう研究があります。仕事に限らず、たとえば鉄道や俳句など趣味の同行者

のつながりがあると、楽しくコミュニケーションを活性化できます。

 

 新しいことに挑戦する

 

たとえば小説を書く、楽器を始めるなど何でもいいのですが、新しいことへの

挑戦も脳の活成化に寄与しそうです。それを通じて人と交流したり、SNSで発信

したりすれば、より楽しく有意義に取り組めます。


 

< 参考資料 >

 

□ 新陳代謝

 

新陳代謝とは、古いものが新しいものに入れ替わり、組織が若返ること。

生物が必要なものを外部から体内に取り入れ、不要なものを体外に排出する

働きのことを指します。人間の体が汗をかいたり、髪の毛が生え替わったり、

傷が治ったりすることは、すべて新陳代謝によるものです。

 

□ 神経新生

 

神経幹細胞などから新たな神経細胞分化する現象胎児期幼年期

盛んになる。成体になると新たに神経細胞が生じないと思われていたが、

記憶に関わるにおいて神経新生が続くことが確認された。

神経発生神経形成ニューロン新生

 

□ 知的財産

 

知的財産とは発明やアイデア、デザインなど、人の知的な、クリエイティブな

活動から産まれた「財産的な価値のあるもの」です。そして、その価値を法律で

保護した権利を「知的財産権」と言います。音楽や小説などの「著作権」も、

知的財産権の一つです。

 

□ 元も子もない

 

本来の意義当初の目的などが失われるだけでなく、失う必要のないものまで

予期せず失われること。この場合「元」は「元手」となる元金のことを指し

「子」は利子のことを指す。

 

□ 適度な運動

 

健康効果を高める適度な運動としては水泳やジョギングなどの有酸素運動が挙げら

れますが、手軽に行うことができ、かつ継続しやすい運動が「ウォーキング」です。

ウォーキングはいつでもどこでも、自分のペースで安全に行うことができる運動です。

これまで運動の習慣がなかった人や運動が苦手な人は、歩くことから始めてみると

よいでしょう。

 

□ リアル

 

(1)  現実に関すること、現実的であること。 現実。

  「リアルな出来事」などのように用いる。

 

(2) 写実的であること。

 

□ SNS

 

SNSは、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の

略で、登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスのこと

です。

 

□ アミロイドβ

 

アミロイドβとは、脳内で作られるたんぱく質の一種です。健康な人の脳にも

存在する物質で、通常は脳内のゴミとして短期間で分解、排出されます。

しかし、アミロイドβ同士がくっついて異常なアミロイドβができると、排出

されずに脳に蓄積され、健康な神経細胞にアミロイドβがまとわりつきます。

そしてアミロイドβの出す毒素で神経細胞が死滅して情報の伝達ができなくなり、

徐々に脳が委縮。その結果、アルツハイマー型認知症が進行していくことになり

ます。

アミロイドβが脳に溜まると、「老人斑」と呼ばれる染みができることが分かって

います。かつては脳に溜まったアミロイドβを確認することは困難でしたが、現在

ではアミロイドPET(アミロイドイメージング)という検査により、画像診断で脳

内のアミロイドβの蓄積量が分かるようになりました。なおアミロイドPETは、健康

保険の適用外のため自費診療となります。

希望する場合は、事前に病院や健康センターなどに連絡をして、検査方法や費用の

説明を受けましょう。

 

□ アミロイドβを減らす食べ物は?

 

アミロイドβの蓄積を防ぐには、青魚に含まれるDHA・EPAなどの不飽和脂肪酸や、

緑茶に含まれるカテキンなどの成分の摂取が効果的だと考えられています。

また、食事を含む生活習慣を改善することで、高血圧や動脈硬化などの予防・改善

にもつながるとされています。2023/08/04


 

いかがでしたでしょうか。

 

私が小さい時に覚えているのは、「脳」は一部しか使われていない、という

ことです。

 

□ 人間は脳の何パーセントしか使っていない?

 

人間は、脳全体のうちわずか2しか使っていないといわれています。

 

□ 脳細胞はなぜ減るのでしょうか?

 

一般的に、脳の神経細胞は加齢にともなって数が減り、脳は萎縮していきます

脳の萎縮を進行させる要因として、加齢のほかに脳血管性疾患、飲酒、喫煙などが

報告されています。 一方、ジョギングなどの有酸素運動は脳の萎縮の進行を防ぐこ

とが指摘されています。

 

□ 人間の脳が100 使用可能になるとどうなるのか?

 

実は人間には自動的に力を制限(セーブ)する機能があるのです。

その役割は「脳」が受け持っています。人間は,普段やたらに100%の力を

使ってしまうと,骨や筋肉が壊れてしまうということです。

 

□ 1日に脳細胞はいくつ死にますか?

 

脳はたとえ老人になっても、豊かな創造性や活動をすることができるのです。

ニューロン(神経細胞)は、1日に10万個死んでいくといわれます。

ニューロンの数は基本的には増えることはなく、減る一方ですが、心配する

ことはありません。


 

「脳をずっと進化させる習慣」を心がけたいと思います。

 

「認知症予防」のためにも。

 

2024年3月23日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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