シニアアカデミー「レディス&ジェントルマン」世田谷校⑧
今回は、「2,000万円問題」です。
□ 金融庁が19年に示した老後の生活2,000万円が必要だとする資産は、十分な
貯蓄をもたない人たちに衝撃を与えた。
私は、あまり難しく考えなくても良いと思います。つまり、ポジティブに捉え
るべきだと思います。
「健康第一」と考えるならば、「適度な運動」「バランスの良い食事」「スト
レスを抱えない」と再々、「代表のブログ」で述べておりますが、「運動はし
ない」「好きなものだけしか食べない」「家にいても、外出しても、アルバイ
ト先でも」、常にストレスを抱えているならば、人間の精神状態、身体はどの
ようになるのでしょうか。
何の努力もせずに、「高望み」をしてはいけません。
「2,000万円問題」イコール「健康第一」で「働く」ことです。
「働く」ことで、月額5万円以上を稼ぐことで「2,000万円問題」は解決致し
ます。
ただし、現在の高齢者の場合となります。今後-将来については、時代の移り
変わりに左右されるのではないでしょうか。
それでは、インターネットより情報を入手の上、ご紹介致します。
□ 働き方と年金
1. 65歳以上で働く人の17%(49万人)が適用されている年金減額。
2. 平均寿命は男性で80歳、女性は90歳近くまで延びた。
3. 健康寿命は、70代半ば-差異男性で5歳、女性で15歳。
4. 65〜69歳の就業率は5割超え、今や年金受給年齢になっても働く人が
多数派になった。
5. 65歳以降の人生を平均余命から考えると女性は24年、男性は19年の
「老後」がある。
6. 厚生労働省によると、収入の全てが公的年金という高齢者世帯は全体の
4割強を占める。
7. 総務省がまとめた2023年の家計調査によると、無職の高齢夫婦世帯の
実収入は月平均24万5252円で、実支出は28万4211円と4万円程度の赤字
だった。
貯蓄などを毎月4万円ほど切り崩しながら暮らすのが、一般的な世帯像に
なる。
もう一度、「年金2,000万円問題」について、おさらいをしたいと思います。
□ 年金2,000万円問題とは何ですか?
老後2,000万円問題とは、2019年に行われた金融庁の金融審議会「市場ワー
キング・グループ」の報告書で「老後の30年間で約2,000万円が不足する」と
発表されて話題になった問題のことです。
□ 老後2,000万円問題 何年?
金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書では、「老後30
年間で約2,000万円が不足する」と受け取れる試算が示されています。
□ 「老後2,000万円」という指摘の根拠
老後2,000万円問題は「老後30年間で約2,000万円が不足する」という内容の
もので、令和元年に金融庁の「金融審議会 市場ワーキング・グループ」が
まとめた報告書が根拠となっています。2023/10/10
□ 2,000万円貯めるには何年かかりますか?
○ 2,000万円を貯めるまでにかかる期間
月3万円の貯金ペースだと、2,000万円を貯めるまでに55年7か月もの時間が
かかります。
□ 老後2,000万円で何年暮らせる?
○ 平均寿命は伸びている
老後2,000万円問題は、65歳以降30年間生きるという前提での金額です。
ただ厚生労働省が発表している令和3年度簡易生命表によると、男性の平均
寿命は81.47歳、女性は87.57歳となっているため、平均寿命から考えるなら、
65歳以降30年分も老後資金を用意する必要はないかもしれません。
2023/01/27
□ 2,000万円不足するとされる根拠
夫婦2人暮らしで2,000万円の不足とされる根拠は、年金収入と平均的な支出
の差にあります。定年退職後の夫婦が受け取れる年金受給額は月約21万円です。
一方、2017年の平均的な高齢夫婦無職世帯の支出は月に『26万3,717円』で、
年金受給額との差は『5万4,519円』と求められます。
毎月5万円が不足すると言う前提で、年金受給開始後の期間で不足分を求める
と、下記の通りです。
・85歳まで生存(20年間): 5万円×12カ月×20年=約1,200万円
・95歳まで生存(30年間): 5万円×12カ月×30年=約1,800万円
老後資金2,000万円問題は、この試算がもとになっています。
次に、平均寿命ですが、男性の平均寿命は81.5歳、女性は86.9歳となっています。
□ 日本の健康寿命は2023年にいくつですか?
WHOが発表した世界保健統計2023年版*によると、日本人の平均寿命は
84.3歳、世界第1位です(男性は81.5歳で、スイスの81.8歳に次いで2位。
女性は86.9歳で、2位韓国の86.1歳を0.8歳上回って1位)。
例えば、高齢夫婦無職世帯とした場合、夫の定年退職年齢が65歳であれば、
平均寿命まで15.5年間となります。
・老後資金不足額=5万円×12カ月×15.5年=約930万円となります。
< 解決策 >
1. 夫のみで、副業(アルバイト他)等で月額5万円を稼ぐ。
2. 妻のみで、副業(アルバイト他)等で月額5万円を稼ぐ。
3. 夫婦で副業(アルバイト他)等で月額10万円稼ぐ。
● 副業収入
・月額 5万円×12カ月×10年= 600万円
・月額10万円×12カ月×10年=1,200万円
さて、「老後」とは、いくつからでしょうか。
□ 老後とはいくつからですか?
老後と一言でいっても、それぞれの思う老後とは何歳からを指しているので
しょうか?
調査では、この点についても調べました。その結果、65歳と70歳の回答の
分布が多く、全体を平均すると男女ともに67歳くらいからを老後と考えて
いるようです。
● 「老後」を満67歳からと考えますと、平均寿命(男性)までは5年間となります。
老後資金不足は、さらに減少します。
● 定年退職後は、無職ではなく、働くことを前提にライフプランを考える。
● 怪我や病気等々で働けなくなると、老後資金はさらに不足するために、
「健康第一」を考える。
● 「健康第一」の条件は、「適度な運動」「バランスの良い食事」「ストレスを
抱えない」を考える。
● 「夢を描く」
● 「チャレンジを恐れない」
● 「家族や友達、知人等とのコミュニケーションを深める」
● その他
私の同級生は、退職金の一部で住宅ローンを完済し、現在は、副業をしており
ます。
私の考えは、「働けるうちは働き、得た収入で住宅ローンの支払を継続する」
方が良いのではないかと思います。
つまり、住宅ローンを見直しし、副業収入の一部で充当する。
「万が一」の場合、退職金で補うことが出来ますし、「貯蓄」があることで
心に余裕が生まれると思うのです。
従って、「悠々自適」の期間=副業期間と考えては、いかがでしょうか。
次に、老後の不安材料である「社会からの孤立」「コミュニケーション不足」
「一人暮らし」等々を考慮し、定年退職後は「働く」を検討すべきです。
□ 高齢者が不安なことランキングは?
「老後の生活で不安なこと」を尋ねたところ、最も多かったのは「生活費」
(149人)だった。 2位は「病気・ケガなどの健康面」(131人)、3位に「自身
の介護」(81人)、4位「認知症」(72人)、5位「住まい」(53人)と続い
た。2023/05/11
□ 老後不安の内訳は、
「お金」(60.9%)、「健康」(55.7%)、「認知症」(48.6%)、「自分
自身の介護」(46.7%)が上位となりました(図2)。男女間の意識差が大き
く出ているのが、「配偶者の介護」で、男性23.6%:女性39.8%と女性が16ポ
イントも高くなっています。
□ 65歳以上の就業者率は?
高齢者の就業率は25.1%で前年と同率、65~69歳は初めて50%超え 2021年の
高齢者の就業率※3)は25.1%となり、前年と同率になっています。
次に、「将来を考える」と言うことです。
定年退職後満65歳であれば、満70歳、満75歳、満80歳には、どのようにして
働き、どのようにして暮したいかを考えるべきです。
つまり、「老後のライププランニング」を夫婦の場合と一人暮らしの場合で、
それぞれに考えてみて下さい。
そうすることで、これからの生活も更に充実することでしょう。
□ ライフプランニングとは何ですか?
ライフプランニングとは、簡潔にいえば「一生涯における人生設計」のことです。
具体的に説明すると、自分や家族の年齢と、その時に起こりうるライフイベント
を表に書き出して、長い人生を見据えた資産形成を計画的に行うためのスケジ
ュール表のようなものを指します。2024/02/27
定年退職後の「働き方」と「暮らし」を考えてみて下さい。
私の場合は、会社経営の為、「役員報酬」をいただいております。
「役員報酬」には、定年退職がありません。
事業拡大を目指して、「役員報酬」を増やし、「老後の資金」に備えたいと
考えております。
私は、ファイナンシャルプランナーでもありますが、「ライフプラン」で
「実行するために自分自身をがんじがらめにする」必要はないと思います。
常に、修正していくことが大事なのです。
人生、計画通りには行きません。
結果的に自分が歩んできた道程を振り返った時に、後悔しなければ良いのです。
「人生一度きりですが、充実させる為には努力が必要です」
2024年4月14日
シニアアカデミー 「レディス&ジェントルマン」
事務局長 齊藤 弘美