お問い合せ

Think clearly シンク・クリアリー ⑤の補足

□ ゲーム理論の囚人のジレンマとは?

 

ゲーム理論とは「利害関係を持つ相手がいる状況で、自分と相手の利益

を考え、最適な行動を決める」ための思考法です。利害関係のある2人の

囚人が、それぞれ自分の最大利益を考えた結果、2人で協力した場合より

も悪い状態に陥ってしまうことから「囚人のジレンマ」と呼ばれています。

 

□ 囚人のジレンマを回避する方法は?

 

この囚人のジレンマを回避するためには、「裏切れば報復される」といった

罰則を提示したり、「約束を守れば報酬を与える」といったサイド・ペイ

メントを提示することが考えられています。また、これが繰り返されれば

互いに協力することが全体にとって合理的であると気付くことができます。

 

□ サイドペイメント

 

相手国の国内政治に影響を及ぼす手段であり、交渉の争点とは直接的に

関係がない領域で何らかの利得を与えることをいいます。2023/01/23

 

□ サイドペイメントとは何ですか?

 

囚人のジレンマを回避するためには「裏切れば報復する」という罰則の

メカニズムや、ゲームを何度も行う(勝ち逃げは許さない)、サイド・

ペイメント(約束を守ったら報酬を与える)などの回避策が考えられる。

 

□ 囚人のジレンマの得点はどうやって決まるの?

 

二人の選択の結果によって、自分の受け取る点数が決まります。

自分が裏切り・相手が協力なら5点、二人とも協力なら3点、二人とも

裏切りなら1点、自分が協力・相手が裏切りなら0点です。

 

□ 囚人のジレンマの元ネタは?

 

1950年に数学者のアルバート・タッカーが考案した。

ランド研究所のメリル・フラッドとメルビン・ドレシャーの行った

実験をもとに、タッカーがゲームの状況を囚人の黙秘や自白にたとえ

たため、この名がついている。

 

□ 互恵的利他主義とはどういう意味ですか?

 

「互恵的利他主義(ごけいてきりたしゅぎ)とは、あとで見返りが

あると期待されるために、ある個体が他の個体の利益になる行為を

即座の見返り無しでとる利他的行動の一種である。

生物は個体レベルで他の個体を助けたり、助けられたりする行動が

しばしば観察される。」2020/07/07

 

□ 互恵的利他主義の提唱者は誰ですか?

 

血縁関係のない者の間で観察される利他性を説明するうえで有効な

理論とされるのが,直接互恵性ないし 「互恵的利他主義(reciprocal

altruism)」の理論である。互恵的利他主義を明確な形で示したのは

ロバート・トリヴァーズ(Robert Trivers)であっ た(Trivers 1971)。

 

□ 間接互恵的利他行動とはどういうことか?

 

間接互恵性とは、「情けは人のためならず」という諺に端的に表現され

る—誰かに対する利他行動は直接には返報されずとも、まわりまわって

別の他者からの返報をもたらすという仕組みである。

間接互恵性が存在すれば、他者に対して利他的に振舞うことは結果的に、

利己的に振舞うよりも自らに有利な帰結をもたらす合理的選択となる


 

この続きは、次回に。

 

 

2024年9月24日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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