第9回「教師力シンポジウム」~世界の学力 日本の教育~②
私は思うのですが、「教師の権限」をもっと高めるべきと考えます。
今の先生たちも大学を卒業し、「教師」として「聖職者」として大きな志を抱いて、
スタートされたと思います。しかし、時間が経つにつれ「ジレンマ」を感じるようになり、
「ちょっと違うな」「こんなはずではない」等々と思い始めるのではないでしょうか。
この「ジレンマ」は、企業に就職した人たちにも言えます。
原因は何でしょうか。私が思うのは、周りを取り巻く環境が私達の時代とは変わってきている、
という事です。先輩が後輩の面倒を見る、気概ある先輩が多かった、尊敬できる先輩、上司が
多かった、 等々。また、自己意識も大分変わってきているのではないでしょうか。
① 苦難に立ち向かう、乗り越える努力をする。
② 困っている人-同僚や友達に自分できる範囲で手助けをする。
③ 悩みを打ち明ける「真の友」がいた。
④ 思いやりをもち、常に相手の立場にたって行動する。 等々。
PISAの調査結果から「国の教育政策や教育実践に活かす」ことに期待したいと思います。
単に順位を競うのではなく、将来を見越した時代背景に即した人材教育プログラムをお願いしたいと
思います。「お年寄りを大事にする」「思いやりをもつ」等々の道徳教育も大事です。
「人を殺してみたかった」「人を殺して何故悪いのか」等、このような言葉が発せされることに、
危機感を感じます。言葉だけではなく、実行される現実に目を向けるべきです。
PISAも良いのですが、「教師は聖職者であり、聖職者たる人間であれ」と思います。
そのような先生には、保護者は支援すべきであり、社会もマスメディアも支援するならば、
「子供可愛さばかり」を考える保護者に対する警告にもなるでしょう。
周りの人たちが「考え方」を知らしめるべきです。「あなたは間違っている」と。
レベルの低い層を向上させることで、平均レベルも向上します。
教育にも「アメとムチ」が必要と思います。
「ムチの痛さを経験することで、自ずとムチの使い方を学ぶ」でしょう。
以上、私の私見ですがセミナーの感想をまとめます。