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認知症にならないための 決定的予防法㉙

DHAは認知機能に必要

 

ドコサヘキサエン酸(DHA)は、脳のなかで最も顕著な脂肪酸で、視力と認知機能に必要なものです。

研究に次ぐ研究で、アルツハイマー患者の脳はアルツハイマー病でない人の脳にくらべて、

前頭葉と海馬の灰白質にDHAがわずかしか含まれていないことが確認されています。

DHAは明らかに、毎日の食事に含めなければならない脂肪酸なのです。

 

オメガ3脂肪酸は心臓と脳を助ける

 

魚と魚油に関する多数の研究結果から、中性脂肪、HDL<善玉>コレステロール、血小板機能、

内皮と血管の機能、血圧、心興奮性、酸化ストレスの値、炎症促進または抑制のサイトカイン、

および免疫機能などにおける数値の改善が報告されています。

魚や魚油のサプリメントを摂取している人びとに関する最新の研究結果は、血中脂質が

改善されたうえに、血圧、不整脈、血液の凝固性などが減少し、内皮機能が改善されていると

報告しています。

こうしたことはいずれも、心臓疾患のリスクを減らすために重要なものであり、

よって脳疾患にも重大な意味をもちます。

 

 

魚、水銀、オメガ3脂肪酸—-有益なのか、有害なのか

 

アメリカの食品医薬品局(FDA)と環境保護庁による最近の一部の報告書が、魚を食べることへの

警告を消費者向けに発していました。

魚には高濃度の水銀、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、ダイオキシンなどの環境汚染物質が含まれる、

という理由からです。

これらの報告書によって、多くの人は水銀の毒性を恐れて、魚を摂取することに慎重になりました。

それでも、魚には心臓と脳の健康にとって欠かせないオメガ3脂肪酸が含まれており、

とりわけ老化とともに必要になることを証明する研究は多数あります。

米国心臓協会(AHA)は心臓血管疾患を予防するために、週に少なくとも2回は魚を食べるように

勧めています。

同協会によれば、魚を食べることの利点と危険は、年齢や人生のどの段階にいるかしだいで

かわります。例をあげると、幼い子供や妊婦、および授乳中の女性は通常、心臓血管疾患になる

危険は低いですが、魚からの余分な水銀にさらされる危険は高いでしょう。

AHAはこうした人びとには、汚染されている可能性がある魚は避けるよう勧めています。

それでも、中年以降の男性、および閉経後の女性ならば、AHAは魚を食べる利点が危険をはるかに

上回るとしており、そのことは食品医薬局と環境保護庁の双方のガイドラインで説明されています。

 

 

この続きは、次回に。

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